車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2019夏 長期入院中の暇つぶし(脊髄損傷の褥瘡患者)

 1月下旬に入院して数週間から数カ月で退院する予定でしたが8月下旬になっても退院の目処もついていません。今回の私の長い入院生活での暇つぶしを紹介します。

 一口に入院といっても患者の身体の状況は様々です。私の場合はお尻にできた褥瘡(床ずれ)の患部を切除、縫合する手術を行い、お尻の除圧が継続的に必要だったためほとんどベッド上で安静に過ごしてきました(実際、手術の数週間後にそろそろ座ってみなさい、と言われて座ったら患部が裂けて(怖いのと心が折れるので自分では見てません)、入院が長期化しました)。ということで、8月中旬まで車椅子にほとんど乗れていないし、リハビリもしていません。

 それでは、項目ごとに挙げていきます。

1. 仕事

 仕事は積極的にはしていません。ただし、会社のパソコンは持出許可を得て持ってきて、やりかけの仕事で必要なものは親切な人に徐々に引き継ぎました。急ぎでないものは状況が悪化して残っていると思われます。後は諸連絡の確認とか労災の手続き(総務が労基との間に入ってくれています)などに使用しています。また、浦島太郎になりすぎると職場復帰してからも大変だし、入院中の不安も大きいので最低限の情報を入れています。

2. テレビ

 テレビは入院中はほとんど観てなくて、たまにサッカーを観る程度です。2,000分/1,000円のテレビカードを7カ月で1枚も使い切っていません。無料ならおそらくダラダラ見てしまうので結果オーライかも知れません。

3. パソコン

 これがあるといろいろできます。私の場合、仕事面以外では普段の障害者生活に結構近い生活が送れているかも知れません。便利な時代になりました。

3.1. 動画サイト

 youtube、ニコニコ動画、AbemaTV、TVerなどを観ています。すべて無料の範囲で十分楽しめてありがたいです。ただし、AbemaTV、TVerはパソコンで視聴する場合、必要以上に高画質のため通信容量制限のある私は(10GB/3日です)、あまり観ないようにしています。また、TVerはCMがやたらしつこく、長く、そしてスキップできないので途中で断念することもしばしばあります。

3.2. Amazon Prime

 Amazon Primeは入院中に加入したのですが、もっと早く加入しておけば良かったです。

 Amazon Primeは年額税込4,900円(月額400円)で配送特典(時間指定、お急ぎ便利用等)、Prime Video(映画、ドラマ等)、Prime Reading(電子書籍)、Prime Music(音楽配信)等のサービスを享受できます。

 個人的にはPrime Videoが充実しており、これだけでも満足できるレベルです。映画も観ましたが、せっかくの長期入院で時間はたっぷりあるので連続モノのドラマをたくさん観ました。作品のラインナップの充実度が気になりますが、少なくとも暇つぶしには十分すぎるほどだと思います。メジャーな作品としては「ウォーキング・デッド」、「プリズン・ブレイク」も対象です。退院後は視聴できる時間が減りますが、おそらく契約を継続します。

3.3. 書籍読み放題サービス(Kindle Unlimited、楽天マガジン)

 Kindle UnlimitedはAmazon Primeに付随するPrime Readingの上位版です(月額税込980円)。

 普段は本、雑誌、漫画を読むことがほとんどないのですが、せっかくの入院でしかもPrime Readingサービス付随ということでセコイ根性出して読んでいるうちにラインナップに物足りなくなり、Kindle Unlimitedに加入しました。しかし、私が読みたいと思っていた本はすべて対象外でした。適当に気になるものを流し読みしていたのですが、3カ月位で読むものが雑誌以外はほとんどなくなりました。私の場合、年に数回加入してまとめて読むというやり方が経済的で良いのかも知れません。

 というわけで、しばらくは雑誌だけで良いと思って、それに限定して、かつ、安い楽天マガジンに移行しました(月額税別380円(年額3,600円))。楽天マガジンの対象は250誌以上で私が目を通すのは現状15誌くらいです。普段のネットサーフィンだけでは目にしない記事があるので刺激になり、私にはコストパフォーマンスが良さそうです。

 なお、Kindle Unlimitedは本家のサイトからは検索がとてもやりづらかったです。ユーザーに検索させる気がないと思われるくらいでした。「電子書籍の司書さん」というサイトが便利です。例えばPrime ReadingのみとかKindle Unlimitedのみを対象に絞り、新たに利用開始になった本をチェックできます。更にそれでは全く興味がない本や不快な本が表示されるのでそれらを排除する語句や著者を排除するフィルターまで設定可能です。なぜ本家はこれをやらないのかと思います。Kindle Unlimitedを解約し、Prime Readingのみ利用可能な今でも私は「電子書籍の司書さん」でちょくちょくチェックしています。

3.4. Amazon Music Unlimited

 Amazon Music UnlimitedはAmazon Primeに付随するPrime Musicの上位版です(Prime会員は月額780円(年額7,800円))。

 通信量が気になり、Prime Musicすら利用していなかったのですが、4カ月99円のキャンペーンの案内が来たので思い切って加入しました。メジャーなアーティストでも1曲もないものもあるのですが(中島みゆきさんが1例です)、概ね予想以上に充実しています。私の場合、ものすごくザクッとした感覚ですが聴きたいと思ったアルバムの2割くらいがあり、気になるアーティストのいずれかのアルバムは7割くらいは聴ける感じです。Kindle Unlimitedに対してラインナップの満足度は大きな差があります。

 Prime Musicがどのくらい充実しているのか確認する前に加入したので、Unlimitedは4カ月経過時に一旦解約し、寂しくなったら再加入の予定です。

3.5. ブログ

 放置していたブログを独自ドメインを取得して移行、再開しました(FC2→はてなブログPro)。夢のセミリタイアまたはリタイア後のライフワークも見据えてのことです。

 技術的な知識面でド素人なのでいろいろ設定やグーグルアドセンスの申請(不合格の連続)などで一日があっという間に過ぎていきます。暇つぶしにはなるのですが、不毛な時間にも思えるので早くここをクリアしたいです。

3.6. FX

 FXは約10年継続しています。銀行に預けていても増えないので高金利通貨を低レバレッジで勘のみでやっています。

 1月入院後、4月中旬まで円安で入院前より大幅プラス、その後の円高で現状大幅マイナスです。経験上、ロスカットされない範囲でやっていればいずれ回復すると思っています。

 これも夢のセミリタイア後のライフワークの1つとしたいです。

 私の場合、ずっとチャートを見ているわけでもなく、海外の情報を集めているわけでもなく、FX手法を勉強しているわけでもありません(勉強したことがないけど手法を宣伝している人を信頼もしていません)。ということで、暇つぶしの要素は少ないのですが、リアルな資産が増減するので平和すぎる入生活の中で刺激にもなります。

< ↓ FX為替チャート >

為替チャート

3.7. ゲーム

 弱いくせに将棋が好きです。一時期はまりすぎて将棋のソフトを封印していたのですが、入院中は時間だけはあるので雑誌で紹介されていたフリーソフト「K-Shogi64」をダウンロードしてやってみました。

 結果は、今はソフトが強くなりすぎて、勝負の体を成すにはかなり設定を下げなければならず、むなしくなってやめました。棋力がある人、強くなりたい人には良いソフトだと思います。

 今はプロ棋士同士がやっているのを解説を聞きながら気楽に見るのが好きです。自分で指すより観るのが好きな「観る将」というやつです。普段見られないめちゃくちゃ賢いプロ棋士の皆さんの意外なひととなりも見えたりして、将棋そのものよりそっちの方が楽しめる年ごろにいつの間にかなったのでしょう。

< ↓ 将棋ソフトK-Shogi64の対局画面 >

将棋ソフトK-Shogi64の対局画面

3.8. その他

 治療とか福祉制度とか心配事とかその他趣味の調べものなど一般的なパソコンの使用です。

3.9. 通信環境について

 通信にはポケット WiFi (機種は601HW)をレンタル利用しています。30日間で税込4,980円 (往復送料も込み)でその後、30日延長(額税込3,980円)を繰り返しています。3日間で合計10GBを超えると回線制限がかかるとのこですが、動画をたくさん観ても1日3GB程度です(AbemaTVとかTVerのようにPCで画質を落とせないものはずっと観ていたら超えそう)。

< ↓ ポケットwifiルーター601HW >

ポケットwifiルーター601HW

 以上、私の長期入院生活での暇つぶしを紹介しました。ケチで保守的な私にしてはいろいろ試した方だと思います。残りの入院生活は退院後の生活にもプラス(実益でもゆとりでも)になるようなことを模索していきたいです。皆さんのご参考にもなれば幸いです。