車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2019秋 パソコン強制終了後の不具合から復旧した話(windows8.1)

 先日、入院中の私にとってライフラインであるパソコンが壊れてなんとか復旧したのでそのときの状況と対応をしたためます。パソコンの強制終了後、パソコンがフリーズするとかソフトが起動しない、という状況の方のご参考になれば幸いです。
 私はパソコン使用歴が20年以上あり、しかも毎日触るのですが、メカ音痴で向上心にも欠けるタイプのためかスキルはあまりないです。ネットで調べて対応したのですが、調べ方が悪いのか知識も足りないのか、なかなか私にぴったりの状況や対応結果が得られず苦戦しながらもなんとか脱出できました。状況や対応の記憶が誤っていたり、対応が技術的に正しくなかったり、より悪化するかもしれませんので特に初級者の方はより詳しい方の記事などで裏を取った方が良いかもしれません。中級者の方はこれをご参考に更に改善して頂ければ、と思います。上級者の方には有益な情報がないかもしれません。それでは、今回の状況、対応を下記にまとめます。

1. パソコン仕様

 DELL Inspiron14 3000、windows8.1、64ビット。

2. 強制終了したときの状況

 下記ソフトを起動した状態でフリーズして、数分待つが反応なし。

・Google Chrome

・エクセル

・ワードパッド

・Amazon Music

・commeon(動画再生のフリーソフト)

・Free Audio Editor(オーディオファイル編集のフリーソフト)

・ESET Internet Security(セキュリティーソフト)

・他(付箋、オンスクリーンキーボード、目覚ましソフトなどこまごましたもの) 

 フリーズはちょくちょくあることで慣れた手つきで電源ボタンで強制終了し、起動のため再度電源ボタンを押した。

3. 強制終了後に起動させたときの状況

3.1. Chromeのフリーズ

 いつもなら強制終了後も通常通り使えるのだが、このときはChromeを立ち上げると応答がなくなり、Chrome以外の操作も受け付けなくなり、数分待つとたまに動く程度。タスクマネージャーでChromeを強制終了したらChrome以外の操作は通常通りできた(下記起動不能ソフトを除く)。

3.2. ソフトの起動不能

 Free Audio Editor、Amazon Music、バックアップと同期(Googleソフト)の起動が正常にできなくなった。タスクマネージャーには起動中のソフトとして表れ、そこでの終了は可能だった。なお、強制終了前に使用中だったエクセル、ワードパッド、commeonを含め、その他のソフトは問題なさそうだった。

 バックアップと同期が壊れたのは何故か不明。最初のフリーズ時に実は起動していたのか、その後のごちゃごちゃやっている作業でも何度か強制終了させたが、そのとき同ソフトも触っていたかも知れない。

3.3. ファイル破損

 開いていたファイルのうち、ワードパッドファイル(1個)はファイル容量を見るとそれらしく残っていそうだが、開くと真っ白で破損と思われる。なお、エクセルファイル(4個)は全て無事だった。

4. 対応

4.1. Chromeのフリーズ対応

4.1.1. 通常のアンインストールと再インストール

 共にエラーなく完了するが、ずっとログイン状態が残っている感じで手ごたえがなく、実際に再インストール後も動作が重いまま効果なし。

4.1.2. 閲覧履歴の削除、設定変更

 タスクマネージャーを見てChrome起動時にディスク使用率がすぐ100%になることに気付いた。これに関連しそうなChromeの設定画面の閲覧履歴を見ると件数の表示に時間がかかり、19,000件以上もあり、これだと思って消したが効果なし。

 更にネット情報で得た知識で「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフとしたが効果なし。

4.1.3. システムの復元

 パソコン全体を修復しようと思い、復元ポイントは作った覚えはないが、自動でポイントが作られていたようなのでシステムの復元(「システム」→「システムの詳細設定」→「システムの保護」→「システムの復元」)を試した。しかし、エラーが表示されてできなかった(直近の復元ポイントの3カ所とも)。

4.1.4. 「シークレットウィンドウを開く」の利用

 Chromeの「シークレットウィンドウを開く」で少し軽くなったが、時間がたつとやはりダメ。

4.1.5. セーフモードでのアンインストール

 今回はこれが効果的だった。上記に続いてChromeに限らず一般的な苦しいときのソフトの再セッティング方法を調べて得た知識でセーフモードでのアンインストールを試みるとこれまでよりしっかり消えた感触があった。その勢いで再インストールしようと思ったがインターネットを制限するモードにしていたためインストールできずパソコンを再起動した。通常モードで再起動してしまったが、そのままChromeで再インストールしたらこれまでの再インストールでは勝手にログイン状態だったのが、ログアウトのサラの状態だった。その後、ログインしたらうまく設定も戻り動作もサクサクに戻った。

 なお、windows8.1のセーフブートでの起動方法は画面右側にチャームメニューを表示させる方法と「ファイル名を指定して実行」を利用する方法があるが、前者は途中で分かりにくい選択肢がいくつもあって実際何度か間違えたし、また、その選択処理ごとに長時間かかるので、後者が良かった。その方法はファイル名「msconfig」を実行し、「システム構成」を表示させ「ブート」タブで「セーフブート」にチェックを入れる(下図)。作業後は元のブート方法に戻す、というもの。

システム構成ウィンドウのブートタブ

 なお、Chrome復旧までに必要な調べもの、作業があったので、正常に動くInternet Exploreを使った。Chromeのブックマークの移行が気がかりであったが、Chromeからアウトポート操作で作成されたファイルをIEのお気に入りにインポートもできた(逆は経験あった)。

4.2. ソフトの起動不能対応

 Free Audio Editor、バックアップと同期もセーフモードでのアンインストールと再インストールで復旧した。ただし、これらの方法はそれぞれ上記Chromeでの方法に少し手を加える必要があった。Amazon Musicはアンインストールのみで今後はしばらくChromeで再生する。

4.2.1. Free Audio Editorの復旧

 セーフモードでアンインストールしようとしたら同モードではwindows installerが立ち上がらないのでできないとのエラーが出た。これをなんとかする方法がないかと調べてアイティメディア株式会社様のサイトでセーフモードでもwindows installerを立ち上げる術をネットで得て、コマンドプロンプトで下記を実行したら開始可能となり(「コンピューターの管理」の「サービス」で「開始」作業としたか勝手になったか失念)、アンインストール、再インストールが正常にでき、同ソフトが起動できるようになった。

REG ADD HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SafeBoot\Minimal\MSIServer /ve /d Service

引用元:

セーフモードでもWindows Updateしたい[その1]:山市良のうぃんどうず日記(7) - @IT

4.2.2. Amazon Musicの削除

 上記のChromeまたはFree Audio Editor(どちらか失念)と同様方法でアンインストールした。

4.2.3. バックアップと同期の復旧

 Free Audio Editorと同様に実施しようとしたが、その前に何をやったか忘れたが、コマンドプロント操作で正式に終了したという表示が出るもののwindows installerがコンピューターの管理のサービスで開始としても効かなかった。

 そこで上記アイティメディア株式会社様のサイトにてクリーンブートというものを知りMicrosoftサポートページを見て実施した。Microsoftの説明ではスタートアップは全て無効にするよう記載があったが、後で戻すのが面倒だし、起動不能にならないか不安だったので、まずはWavws MAxxAudio Service Application(だったと思う)とESET(セキュリティソフト)のみ無効にした時点で他は通常通りのままで再起動した。これでアンインストールと再インストールが正常にできた。

4.3. ファイル破損対応

 破損したと思われるワードパッドファイルの容量はそれなりに残っているが開くとまっさらだった。バックアップと同期でバックアップを少し前にとってあったのでそれを活用することにした。それ以降の数日分は諦めた(大したデータでない)。なお、壊れたファイルがバックアップ先で上書きしてしまわないようにソフト立ち上げ前に退避した

 ちなみに自宅では外付けHDDにバックアップをとっているが入院中で機器がないので入院してから同ソフト、サービスを利用開始していた。バックアップとしては容量が少なく(無料では15GB)、本来の用途はバックアップより外出先での利用や複数人との共用と思われる。

 なお、ネットでワードパッドの無料修復ソフトを見つけてダウンロード後、インストールしかけたが、中国製で無料なので不安に思って、普段はあまり読まない規約を読んだら修復判断までは無料、修復は有料とか書いてあって気分が悪くなりやめた。

5. 今回の復旧対応で学んだこと

5.1. セーフモードでのアンインストール、再インストールの有効性

 今回のようにこれでうまくいくことがある。

5.2. クリーンブートでのアンインストール、再インストールの有効性

 セーフブートでうまくいかなくても、今回のようにこれでうまくいくことがある。なお、本来はクリーンブートが先でダメならセーフブートとすべきとの情報もある。

5.3. 強制終了の危険性

 パソコンを強制終了させるとファイル、ソフトの破損の可能性がある。知っていたが、しばしばやってこれまで大丈夫だったので危険性に麻痺していた。今後はフリーズ後ももう少し、自然復旧まで待つとか一つずつソフトを強制終了を試みることとする。

5.4. バックアップの重要性

 データのバックアップの重要性は今回改めて実感した。バックアップを数日間隔で取っていて良かったが、もう少し頻度をあげたい。自宅では自動バックアップを1日1回しているが、入院中も毎日しようと思った。現在、手動で実施中で今後は自動化予定。

5.5. Internet Exploreへのサポートの減少

 今回Internet Exploreを使った期間は短かったが、下記の不便を感じた。

5.5.1. はてなブログ使用時の不便

 ・記事作成時にコピーするとカーソル(入力位置)が勝手に移動してしまう。

 ・Chromeではできたプレーンテキストでのペーストが選択できない。

5.5.2. グーグルアドセンス申請時の不便

 グーグルアドセンスの不合格通知が来たが、Internet Exploreではグーグルアドセンスの管理画面に入れなかった。スマホのChromeでログインし、不合格内容を見て、パソコンのInternet Exploreで修正し、スマホで再申請した(不合格継続中)。

 以上、パソコン強制終了後の不具合から試行錯誤の末に復旧した話でした。