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2019秋 Jリーグ第30節 鹿島アントラーズvs浦和レッズ

11/1に開催されたJリーグ第30節の鹿島アントラーズvs浦和レッズについてです。ド素人の鹿島ファンの感想です。

1. 試合結果

鹿島アントラーズ 1-0 浦和レッズ
[得点者] 72分 セルジーニョ

2. 試合前の状況、予想など

 鹿島はFC東京と勝点56で並ばれながら得失点で1位をキープ。3位に横浜F・マリノスが勝点55で迫ってきている。鹿島は三竿選手、レオシルバ選手の両ボランチが怪我から先発に戻ってきたのが大きい。どこまで戻っているかは心配だが。それで本職ではないながらも現状の鹿島の右SBで最も安定感のある永木選手をここで使えるのも大きい。対面する浦和の関根選手対策だろう。左SBはこのところ不調の小池選手ではなく町田選手。怪我のセルジーニョ選手もベンチには戻ってきたが、まだ不安なので温存して勝ちたい。

 浦和はACL決勝まで残り、気の毒なほどハードスケジュールで火曜日のサンフレッチェ広島とのドロー以来の中2日(鹿島は中8日)。浦和はACL決勝1試合目に西川選手が欠場するため、ここで福島選手を試しにきた。また絶対的エースの興梠選手も温存している。リーグ戦で残留も危険な順位だが、本気でACLを取りに行っている。ACLで明らかに手を抜くチームもある中、他チームながらリスペクトしたい。

3. 試合展開

 前半、レオシルバ選手が好調で何度かチャンスを作り、遠藤選手、土居選手が決定的な場面でのシュートまでいくが惜しくも決めきられず0-0で後半へ。

 後半、鹿島がペースを握り、72分にゴール前の密集から土居選手が右足でシュートしてキーパーが弾いたところを途中交代のセルジーニョ選手が素早く反応して詰めて角度のないところから右足で決めて先制。その後はうまく試合を締めて1-0で勝利。

4. 出場選手とハイライト

4.1. 鹿島アントラーズ

4.1.1. 鹿島アントラーズの先発メンバー

GK 1 クォン スンテ
今日も安定していた。いずれも強烈なファブリシオ選手のロングシュート、杉本選手のミドルシュートも難なく止めた。
DF 6 永木 亮太
今日は右SBで出場し、対面する関根選手を封じた。良い上がりとクロスもあった。セットプレーのキックも得点には惜しくもならかかったが良かった。コート外でのエヴェルトン選手とのせめぎあいにも完勝し、その後に大槻監督に投げられてレッドカードを出させた。
DF 27 ブエノ
今日も堅い守備。得意のスピードを披露する場面はなかったが驚異的なジャンプ力でハイボールをはじき続けた。
DF 5 チョン スンヒョン
ファールもあったが、相手の攻撃の流れを切り、高さもあり堅い守備だった。
DF 28 町田 浩樹
左SBで出場。U22代表戦から一回り大きくなって戻ってきた。良いクロスもあった。高さを武器に小池選手から左SBのレギュラーを奪うかも。小池選手とタイプは違うがお互いに切磋琢磨してほしい。また本職のCBで出場の際にもこの経験を活かして欲しい。
MF 20 三竿 健斗
怪我明けで本来の実力には遠いがそれでも安定感があった。足元も上手くなっている。遠藤選手、土居選手、白崎選手へのフィードなど攻撃面でも決定的な場面を作った。
MF 4 レオ シルバ
怪我明けだったが逆にリフレッシュできたのか圧倒的な存在感だった。ボールキープ、ドリブル、スルーパス、ワンタッチのパスなど攻撃面でかなり効いていた。
MF 25 遠藤 康(65分アウト)
得意の左足シュートは今日は不発だったが、ボールキープで溜めを作った。
MF 41 白崎 凌兵(94分アウト)
出場試合が多く疲労が溜まっているはずだが今日も左サイドで攻守によく走った。
FW 8 土居 聖真
セルジーニョ選手の得点シーンを生んだ右足シュートはキーパーのスーパーセーブに阻まれたが良いシュートだった。後方の三竿選手のフィードからのボレーシュートもスーパーセーブに阻まれたが良い狙い、良いシュートだった。
FW 15 伊藤 翔(73分アウト)
ゴールはなかったが前線で脅威を与えるとともにボールキープで溜めを作った。

4.1.2. 鹿島アントラーズの控えメンバー

GK 21 曽ヶ端 準
DF 2 内田 篤人
DF 26 小池 裕太
DF 37 小泉 慶(94分イン)
アディショナルタイムでの出場だったが、出てくると心強く、チーム全体が引き締まった。
MF 30 名古 新太郎
FW 18 セルジーニョ(65分イン)
72分にこぼれ球に素早く反応し、角度がないところから利き足ではない右足でナイスゴール。怪我明けだがゴール以外のプレーも安定していた。
FW 36 上田 綺世(73分イン)
ゴールはなかったが前線で競り合ったりキープしたりファールをもらったり惜しいヘディングシュート、良いクロスもあった。このところ先発で物足りなかったが、やはり実力は高い。

4.2. 浦和レッズ

4.2.1. 浦和レッズの先発メンバー

GK 25 福島 春樹
ACL決勝1戦目の西川選手の欠場を見越しての出場だったが安定していたし、良いセーブもあった。出場機会に恵まれないのが惜しい選手と思われる。
DF 31 岩波 拓也
DF 2 マウリシオ
DF 5 槙野 智章
MF 27 橋岡 大樹
MF 10 柏木 陽介
MF 29 柴戸 海(77分アウト)
MF 41 関根 貴大(68分アウト)
得意のドリブルも今日は封じられた。
FW 8 エヴェルトン
FW 14 杉本 健勇
三竿選手のかかとを踏んでイエローカード。セレッソ時代の上手くて強かった輝きが見られなかった。絶対的エースの興梠選手の陰になっており、浦和の戦術に合わないのか。鹿島戦以外での活躍を期待する。
FW 12 ファブリシオ(74分アウト)
古巣との対決だったが、今日は不発。

4.2.2. 浦和レッズの控えメンバー

GK 1 西川 周作
MF 22 阿部 勇樹
MF 3 宇賀神 友弥(68分イン)
MF 46 森脇 良太
FW 11 マルティノス
FW 30 興梠 慎三(74分イン)
古巣との対決。途中出場したが、チャンスがなかった。出場準備中の失点シーンでカメラに抜かれた表情が印象的だった。2016年のCSの浦和vs鹿島で途中交代で下がり、逆転された展開で抜かれたシーンを思い出した。あのときとは状況も異なるためか悲壮感は感じられず、本人がデジャブを感じているようにも見えた。
FW 7 長澤 和輝(77分イン)

4.3. 主審

荒木 友輔

5. 試合後の感想とか

 強豪浦和は過密スケジュールでベストメンバーではなく、鹿島が勝てた。スコアは1-0だが、内容はもっと良かった。このところ鹿島は怪我人多発で不調だったが、その一部のレオシルバ選手、三竿選手、セルジーニョ選手が戻って見違えるように良くなった。

 リーグ戦は残り4試合で相手は川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスと手ごわい。2017年のリーグでは終盤に圧倒的優位な状態から引き分け上等のチームに勝ち切れない試合を続け、川崎フロンターレに優勝をさらわれた。あの鹿島らしからぬ失敗を繰り返さないようにリスク覚悟で勝ち切る試合を続けて優勝してほしい。