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2020初春 天皇杯決勝 ヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズ

 1/1に開催された第99回天皇杯決勝のヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズについてです。ド素人の鹿島ファンの感想です。

1. 試合結果

ヴィッセル神戸 2 - 0 鹿島アントラーズ
得点者 18分 オウンゴール(神戸)、38分 藤本 憲明(神戸)

2. 試合前の状況、予想など

 鹿島は2019年度シーズンはACL、ルヴァンカップ、リーグいずれも優勝を逃し、常勝軍団として残る天皇杯はぜひとも優勝したいところである。鹿島はJ1リーグを3位、神戸は8位で終えたが、11/30の第33節は鹿島はイニエスタ選手、ビジャ選手が不在の神戸に1-3と完敗している。11/21の天皇杯準決勝では鹿島はJ2で12位のV・ファーレン長崎に3-2で辛勝、一方の神戸は清水エスパルスを相手に3-1と快勝しており、チームの状態は神戸の方が良いことは否めない。また、神戸は初タイトルのチャンスとビジャ選手の引退最後の試合ということもあり、勝利へのモチベーションは相当高いと思われる。
 鹿島は土居選手がベンチスタートでFWでセルジーニョ選手、MFで名古選手が先発。いつも前線でバランスをとっている土居選手の不在がどうなるか不安。このところ途中出場でドリブルでチャンスを作っている名古選手が先発でも特徴を出せるか期待。DF、ボランチはほぼベストメンバー。神戸はリーグ33節で不在だったイニエスタ選手、途中出場だった古橋選手が先発し、盤石のメンバーと思われる。

3. 試合展開(ハイライト)

・前半6分、神戸は中央のイニエスタ選手がスルーパスを出すがわずかに合わず。
・前半9分、神戸が中央のセットプレーから右に出し、西選手が中央に落とし、古橋選手がシュートするが枠外。
・前半12分、神戸の古橋選手がドリブルで持ち上がり右からクロスを入れ、藤本選手がシュートするがヒットせず。
前半18分、神戸が左サイドを崩し、ポドルスキ選手が左足で強烈なシュートを放ちキーパーのスンテ選手が弾いたボールがDFに当たりゴール。
・前半23分、神戸は三竿選手からボールを奪ったイニエスタ選手がスンテ選手が前に出ているのを見てロングシュートするが枠外。
・前半25分、鹿島は永木選手のセットプレーからこぼれ球をセルジーニョ選手が左足でボレーシュートするがわずかに枠外。
・前半28分、神戸が中央で細かくつないで崩して左から酒井選手が中央へ折り返してポドルスキ選手の左足シュートでゴールネットを揺らすが酒井選手のところがオフサイドでノーゴール。
前半38分、神戸は右から西選手がクロスを入れ、犬飼選手の足に当たり更に藤本選手に当たりゴール。
・前半48分、そのまま2-0で神戸がリードして前半終了。序盤のほんのわずかの時間を除いてずっと神戸ペースであった。

・後半0分、後半開始から鹿島は白崎選手に替えて土居選手を投入。
・後半4分、鹿島はレオシルバ選手のフリーキックがゴール前に流れて伊藤選手に届きかけるが、大﨑選手がナイスクリア。
・後半7分、鹿島は負傷の名古選手に替えて山本選手を投入。
・後半11分、鹿島がクロスを入れ、こぼれたところを三竿選手が左足でシュートするが神戸DFに弾かれる。そこから神戸がカウンターを仕掛けるがブエノ選手が快足を飛ばし止める。
・後半26分、鹿島は伊藤選手に替えて中村選手を投入。
・後半27分、鹿島はイニエスタ選手からボールを奪ったレオシルバ選手が中央に入れ、中村選手がシュートするがヒットせず。
・後半32分、神戸は藤本選手に替えて田中選手を投入。
・後半34分、神戸が左側から崩し、ポドルスキ選手が中央へ折り返し、田中選手が体の後ろ側へ少しずれたボールをうまく左足で引っかけてシュートするがスンテ選手がスーパーセーブ。
・後半36分、鹿島は左から町田選手がゴールライン際へパスを出し中村選手が抜け出して中央にクロスを入れ、セルジーニョ選手がヘッドで合わすが枠外。
・後半42分、神戸はイニエスタ選手に替えて安井選手を投入。
・後半46分、神戸はポドルスキ選手に替えてビジャ選手を投入。
・後半48分、そのまま2-0で終了し神戸が勝利。

4. 出場選手と特記プレー

4.1. 鹿島アントラーズ

4.1.1. 鹿島アントラーズの先発メンバー

・GK1 クォン スンテ
 1失点目は強烈なポドルスキ選手のシュートを弾いたが不運だった。2失点目はノーチャンス。後半34分の田中選手の至近距離からのシュートをスーパーセーブ。
・DF6 永木 亮太
 本職でない右SBで出場。惜しいクロスがあった。
・DF27 ブエノ
 後半11分、神戸のカウンターを快足を飛ばして止めた。
・DF39 犬飼 智也
 1失点目はオウンゴールとなったが不運だった。2失点目につながったプレーも西選手の処理しにくいクロスが良すぎた。
・DF28 町田 浩樹
 後半36分、左サイドゴールライン際への中村選手を走らすパスは良かった。
・MF20 三竿 健斗
 後半11分、こぼれ球のシュートは相手DFがいなければ入っていたかもしれない。不運だった。
・MF4 レオ シルバ
 後半27分、イニエスタ選手からボールを奪いドリブルで攻め上がり中村選手へパスするプレーが良かった。
・MF30 名古 新太郎(53分アウト)
 前半、防戦一方の中で良いドリブルがあった。
・MF41 白崎 凌兵(46分アウト)
 左サイドで攻守に奔走した。
・FW15 伊藤 翔(72分アウト)
 後半4分、レオシルバ選手のセットプレーから流れてきたボールは神戸DFがいなければシュートできた。不運だった。
・FW18 セルジーニョ
 前半25分の左足ボレーシュートはわずかに枠外となった。不運だった。

4.1.2. 鹿島アントラーズの控えメンバー

・GK21 曽ヶ端 準
・DF33 関川 郁万
・DF16 山本 脩斗(53分イン)
チームがいつもの4バックから3バックにし、本来の左SBではなく左WBとして途中出場したが、攻撃のセンスも見せチャンスに絡んだ。
・DF2 内田 篤人
・MF13 中村 充孝(72分イン)
後半36分、左サイドで町田選手からのボールの引き出す動き、中央のセルジーニョ選手へのクロスは良かった。
・MF8 土居 聖真(46分イン)
万全の体調ではなさそうだが、途中出場し前線で足元の技術を見せ、チャンスに絡んだ。
・FW34 有馬 幸太郎

4.2. ヴィッセル神戸

4.2.1. ヴィッセル神戸の先発メンバー

・GK18 飯倉 大樹
・DF33 ダンクレー
・DF25 大﨑 玲央
後半4分、レオシルバ選手のセットプレーからゴール前へ抜けてきたボールを伊藤選手より早く触りクリアーした。
・DF4 トーマス フェルマーレン
・MF22 西 大伍
古巣との対決。右からのクロスが2点目を生んだ。前半9分のセットプレーからの中央への落としも良かった。
・MF5 山口 蛍
・MF8 アンドレス イニエスタ(88分アウト)
ボールキープ、ドリブルのコース取り、スルーパスともに上手かった。
・MF24 酒井 高徳
左サイドで攻守に効いていた。
・FW10 ルーカス ポドルスキ(92分アウト)
1点目を生むシュートを放った。味方のオフサイドでゴール取り消しとなるシュートは不運だった。後半34分の左サイドへの抜け出し、中央の田中選手への折り返しパスも良かった。
・FW9 藤本 憲明(78分アウト)
ゴール前でのポジション取りで1点目のオウンゴールを誘発した。2点目も難しいボールだったが上手く足に当てた。前線の守備も効果的だった。
・FW16 古橋 亨梧
前線で攻守に奔走した。

4.2.2. ヴィッセル神戸の控えメンバー

・K1 前川 黛也
・DF3 渡部 博文
・MF27 郷家 友太
・MF35 安井 拓也(88分イン)
・FW13 小川 慶治朗
・FW21 田中 順也(78分イン)
 後半34分、ポドルスキ選手からのクロスに飛び込んで放ったシュートはタイミングが少しずれたところをよく合わせた。キーパーがスンテ選手でなければゴールだったはず。
・FW7 ダビド ビジャ(92分イン)

5. 試合後の感想とか

 鹿島が惜しくも負けてしまった。この結果、ACLもプレーオフからの出場となり、近年、故障者が続出する中、今年もオフが短くなってしまった。しかし、絶好調の神戸に対して鹿島は不調の中、2-0と健闘した。実質、勝ったといっても過言ではない。
 2018年には念願のACL優勝を果たした大岩監督もこの試合を最後に退任するが、新たにチームを作り直すチャンスである。流れは完全に鹿島に来ている。今年もアントラーズのおかげで生きていけそうである。