車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2020早春 映画評「俺たちは天使じゃない」

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た映画「俺たちは天使じゃない」の評価とかです。1989年公開のアメリカの作品でリメイク版の方です。脱獄囚が神父に成りすましてアメリカからカナダに向かって国境を越えようとするコメディです。
(Amazon Prime加入はこちらから ⇒ Amazon Prime ) 

映画「俺たちは天使じゃない」のDVDパッケージ

(画像引用元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社公式サイト)

(1)作品:俺たちは天使じゃない (原題:WE'RE NO ANGELS)
(2)制作国:アメリカ
(3)公開年:1989年
(4)作品時間:1時間46分
(5)監督:ニール・ジョーダン
(6)キャスト(出演者):ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、デミ・ムーア、ジェームズ・ルッソ、他
(7)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
本作品は1955年の作品のリメイク版である。刑務所に服役中の男二人(ネッドとジム)は、脱獄を図ったボビーの巻き添えで脱獄する。ボビーとはぐれた二人は逃亡中に通りかかったカナダとの国境となる村(アメリカ側)で神父と間違えられたことを機に神父に成りすます。そして、国境を越えカナダへ逃げようと企てる。

w< ↓ 予告編 (YouTube - YouTube ムービー チャンネル) >

(8)感想
 1955年の作品は観ていない。本作品は24年前にビデオをレンタルして観ていたけど話をほとんど覚えていなかった。
 以下、部分的にネタバレあり。
 ネッドを演じるデニーロの過剰っぽい表情の演技が本当に楽しんでやってそうでこちらまで楽しくてずっとニヤニヤして観ていた。ネッドはクズっぽいキャラクターだが、最後の方でとった行動はそのギャップでうるっと来た。その後に聾唖の少女がしゃべったと思ったらその内容の意外性、それに対するネッドのいつものコントのようなリアクションも面白かった。
 ショーン・ペンが演じるジムは少しとぼけた感じがするところがあるが、意外なスピーチの才能があった。無茶ぶりされた質問やスピーチ(相手はジムを神父だと思っているので無茶ぶりではないのだが)をジムがアドリブで切り抜けるのがハラハラした。最後のジムのスピーチでは雑貨店で入手した銃のチラシかなんかをパクりながら読んでいくところはあまりにも場違いな内容で途中で噴き出したが、そこからのアドリブがつたないながらも自分の置かれた境遇での思いを吐き出していくところが良かった。というよりそれを聞いて、デミ・ムーアが演じるモリーが感銘を受けて涙を流すシーンが良かった。モリーは聾唖の幼い娘を持つシングルマザーでそれまでは助けてくれない神様、神父に不敬な態度を取っていたので。油断して笑って観ていたのだが、一気にもらい泣きしそうになった。ちなみに本作品は1989年公開であり、デミの涙シーンで有名な「ゴースト」(1990年公開)より先である。デミの涙は反則的である。それだけで映画の印象を数段引き上げる。
 本作品は脱獄囚が神父に成りすましてアメリカから国境を超えてカナダを目指すという単純なストーリーだが面白くて、ほろっとした。なんでこの作品の内容を覚えていなかったのか不思議だ。当時は若かったから刺激が足りなかったのか、あるいは面白かったから覚えているとは限らないのかも。また何年後かに観たい。
(9)個人的評価:★★★★★(Amazonレビューは2020年2月現在4個(レビュー数70))

 以上、「俺たちは天使じゃない」のレビューでした。