車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2020春 ドラマ評「後遺症」(シーズン1)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「後遺症」(シーズン1)の評価とかです。2019年公開のチェコのサスペンスドラマです。
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ドラマ「後遺症」の紹介画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト)

(1)作品:後遺症 (原題:STOCKHOLMSKÝ SYNDROM) (シーズン1)
(2)制作国:チェコ
(3)公開年:2019年
(4)エピソード数、時間:全2話、第1話は1時間13分、第2話は1時間12分
(5)キャスト(出演者):デビッド・シュヴェーリク、Zuzana Mauréry、マーティン・フィンガー、エリザヴェータ・マクシーモワ、ヴォイチェフ・ボンドラチェック、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
 チェコのテレビドラマで2話完結。
 警官のヴィクトル(デビッド・シュヴェーリク)は娘リンダを襲い怪我をさせた犬を射殺する。ヴィクトルは犬をつないでいなかった飼い主の男性オセッカ(マーティン・フィンガー)を責めるが喧嘩になりもみあいで銃が暴発し、ヴィクトルはオセッカに障害を負わせる(おそらく脊髄損傷)。その件で5年間の服役を務め終えたヴィクトルは雇われ探偵になる。そこでヴィクトルが与えられた仕事はオセッカの娘クララと関わっていた。
 邦題は「後遺症」だが、原題を和訳すると「ストックホルム症候群」であり、誘拐事件や監禁事件などの被害者が加害者である犯人に対して好意的な感情を抱くことである。
(7)感想
 部分的にネタバレあり。
・良かったところ
 なかなかなじみのないチェコの作品であり、興味を持って観れた。
 冒頭からスピード感があり話に引き込まれた。
 主人公ヴィクトルが誠実だが、聖人すぎることもなく共感を持てるキャラクターだった。
 自分と同じ脊髄損傷となったと思われる中年男性オセッカは移乗動作とか痙性(けいせい。脊髄損傷者によくあるマヒした脚が勝手に動く症状。自分の場合は全くない)とか細部をリアルな感じで演じていた。
・残念だったところ
 最後の方の描かれていない展開がよく分からなかった。クライマックスでクララはどうしたのか。
 ルカ(ヴォイチェフ・ボンドラチェック)らがわざわざヴィクトルの娘のリンダを誘拐してまでヴィクトルを狙う必然性が欠けていたと感じた。ヴィクトルは確かにクララを守っているが、常時守っているわけでもないし。
 犬の扱いが酷いシーンがあった(身体的には大丈夫そうだが犬のトラウマになりそう)。インパクトはあったがどういう風に撮影したのか、何かトリックがあってほしいと思った。
(8)個人的評価:★★★★☆(Amazonレビューは2020年4月現在、3.5個(レビュー数6))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。
●ヴィクトル・モジム/警官(後に退職して探偵)の男性。主役。/デビッド・シュヴェーリク(David Švehlík)。
●インドルジフ(?)・オセッカ(Jindřich Osecký)/ヴィクトルに撃たれて車椅子生活を送る男性/マーティン・フィンガー(Martin Finger)。
●マルタ/ヴィクトルの元妻/Sylvie Krupanská。
●ヘレナ・オセッカ/インドルジフ(?)の妻/Zuzana Mauréry。
●クララ・オセッカ/インドルジフ(?)とヘレナの娘/エリザヴェータ・マクシーモワ(Elizaveta Maximová)。
●リンダ/ヴィクトルとマルタの娘/Karolína Lipowská。
●ルカ(愛称ルキー)/売春斡旋組織のチンピラ/ヴォイチェフ・ボンドラチェック(Vojtěch Vondráček)。
●ぺトル/マルタの交際相手の男性。既婚の警官。/ルカシュ・メルニク(Lukás Melník)。

 以上、「後遺症」(シーズン1)のレビューでした。