車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2020初夏 1か月続いた痔が酸化マグネシウムでストッピング

現在、脊髄損傷に伴う長期入院中です。入院中に悩まされていた痔(下血?)が治まったようなので記念に記録しておきます。汚い話ですが、もし、あれでしたらご参考にしてください。

1. 痔の症状

 入院1年ちょっとで摘便時に出血することが1か月続くようになりました。脊髄損傷で神経が麻痺しているので痛みはありません。毎朝、摘便していて便はカチカチでほぼ毎日少しずつ出て、たまに出なかったり、多めに出たりです。
 実は以前に別の病院に長期入院したときも同様の症状があり、念のため内視鏡で検査してもらったのですが、特に異常なく、便が溜まりがちで腸が炎症を起こしている、とのことでした。この検査では事前に2リットルくらいの下剤を飲んだのですが、その後、便意を感じにくく、不自由な体の私はトイレに行くのが遅れ、大惨事になりました。病院のトイレを長時間占領するのも近所迷惑で、一段落ついたと思ったところで早まって切りあげていたので、複数回やらかしました。脊髄損傷者にはつらく、何度もやりたくない検査です。

2. 痔の原因

 痔の原因は入院中で運動不足により便秘がちのためと思われます。経験上、硬い便が何日か続くと下血するようです。運動すれば解決しそうですが、褥瘡治療で極力安静にしておきたいため、運動以外の対策が必要です。以下の対策を実施しました。

3. 痔の対策と結果

3.1. 飲水量の増量

 まず、水分の摂取量を増やしました。1日の飲水量はお茶1500ml+ジュース(栄養補助飲料含む)400mlくらいとっていたのですが、さらに白湯800mlくらい増やしました。しかし、尿の量が増えただけで便も硬いままで効果が見えませんでした。

3.2. 下剤の服用

 おそらく腸に溜まっている便を下剤で出せばよいのではと思い、普段(入院前)は週末に飲んでいる下剤(アローゼン)を1包飲みました(普段は職場での失便を避けるため、平日はわざと便秘がちにして週末に失便覚悟で下剤で出しています)。便は出やすくなったけど、硬いままで痔は止まりませんでした。

3.3. 酸化マグネシウムの服用

 上記の飲水量増量に加え、主治医に酸化マグネシウムを処方してもらいました。酸化マグネシウムは腸での水分吸収を抑えるものです。これまでは褥瘡治療のためわざと便を硬くさせられていました。緩くすると漏れやすく、褥瘡患部を汚す恐れがあったためです。今回は下血と悲しみが止まらないということで処方してもらいました。330mgの酸化マグネシムの錠剤を食後(3錠/日)に飲むようにして2、3日後には便が少し柔らかくなり、下血がまんまと治まりました。尿漏れが心配ですが、夜もちびちび水分をとるのが良いようです(昼間にまとめて飲んでも尿になるだけっぽいです)。今後も硬すぎず、緩すぎずうまいこと調整していこうと思います。
< ↓酸化マグネシムの錠剤 >
酸化マグネシウムの錠剤

 以上、痔(下血?)が治まった話でした。