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2020初夏 ドラマ評「弁護士ビリー・マクブライド」(シーズン1~3)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「弁護士ビリー・マクブライド」(シーズン1~3)の評価とかです。2016年~2019年に放映されたアメリカの作品です。細々と仕事をしている弁護士が小さなチームを組んで巨大な組織と戦ったりするドラマです。(Amazon Prime加入はこちらから ⇒ Amazon Prime )

ドラマ「弁護士ビリー・マクブライド」の紹介画像
(画像引用元:Amazon Prime Videoサイト)

(1)作品:弁護士ビリー・マクブライド (原題:GOLIATH) (シーズン1~3) 
(2)制作国:アメリカ
(3)公開年
 ・シーズン1:2016年
 ・シーズン2:2018年
 ・シーズン3:2019年
(4)エピソード数、時間
 ・シーズン1:全8話、54分~59分/話
 ・シーズン2:全8話、42分~65分/話
 ・シーズン3:全8話、38分~58分/話
(5)キャスト(出演者):ビリー・ボブ・ソーントン、ウィリアム・ハート、マリア・ベロ、モリー・パーカー、ニナ・アリアンダ、オリヴィア・サールビー、ポール・ウィリアムズ、デニス・クエイド、エイミー・ブレネマン、シェリリン・フェン、グリフィン・ダン、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
各シーズン8話で1つの案件を扱う。
・シーズン1
中年男性の弁護士ビリー・マクブライド(ビリー・ボブ・ソーントン)は大手弁護士事務所の創業メンバーとして活躍していたが、そこを辞めて離婚もしている。そしてモーテル暮らしで酒におぼれながら細々と弁護士業を続けている。ある日、ビリーは弁護士兼不動産業を営む女性パティ(ニナ・アリアンダ)に案件を持ち込まれる。その案件は兵器製造会社社員の男性ラーソンが船での爆発事故により死亡したもの。当初はやる気がなかったが、その案件に疑問点があり興味を持ち、引き受けることにするが、その案件は大手企業と自ら創業して去った大手弁護士事務所が関係していた。圧倒的な組織力と濫用される権力につぶされそうになりながらも不利な環境でビリーは戦う。原題の「GOLIATH」は巨人、巨大なものという意味。

< ↓ シーズン1予告編 (YOUTUBE - Amazon Prime Video チャンネル) >

・シーズン2
ビリーの友人のオスカー・スアレスの息子がギャングの殺人容疑で拘留される。ビリーは殺人事件の案件は引き受けないことにしているため、公選弁護人の力量などを見極めることで協力することにする。
・シーズン3
カリフォルニアの干ばつ、地盤沈下、水利権の話。ビリーのロースクール時代からの女友達ボビー(シェリリン・フェン)が地面の陥没に巻き込まれて亡くなる。ビリーはかつて、夫のジーン(グリフィン・ダン)と共にカリフォルニアで農園を経営するボビーから水不足、地盤沈下の件で訴訟を相談されたが、専門外ということで断っていた。ジーンとボビーは水不足、地盤沈下の原因は大農園を営むウェイド・ブラックウッド(デニス・クエイド)の違法な地下水の独占と捉えていた。ボビーの死を招いたウェイドを許せないジーンからビリーは再度依頼され、引き受けることにする。
(7)感想
部分的にネタバレあり。
・良かったところ
 全シーズン通して小さい組織で大きな組織と濫用される権力に立ち向かうという面白そうな設定で実際に面白かった。主人公のビリーがくたびれた中年男性で、隣人の新聞を勝手に持っていったり、酒浸りでルーズなところがあるが、有能で弱者に寄りそう魅力的なキャラだった。ビリーのチームも大手事務所に比べると小さく弱いがそれぞれのキャラが良かった。
 シーズン1ではビリーと戦い、また、後輩女性弁護士ルーシー(オリヴィア・サールビー)をいじめる女性弁護士キャリー(モリー・パーカー)が憎たらしくて作品に引き込まれた。
 シーズン2はシーズン1に比べて良いところがあまりなかった。
 シーズン3はカリフォルニアでの水不足、水利権というテーマが興味深かった。
・残念だったところ
 シーズン1ではビリーが事務所を去った理由、ドナルド・クーパーマン(ウィリアム・ハート)とビリーの仲が悪くなった理由が分からなかった。あえてそうしているのかもしれないがモヤモヤした。次のシーズン以降で明らかになるのだろうか、そんなに引っ張って大丈夫なのだろうかという感想が残った。ドナルドの不気味なキャラ設定が過剰に感じた。あのような人物が大きな組織のトップにいて、組織内、顧客とうまくやっていけるのか疑問。とってつけたような同性愛設定があったが、最近のアメリカ作品には必須なのだろうか。それで少数派の人が生きやすい社会につながっていれば良いのだが。
 シーズン2はメキシコのカルテルとか次期市長候補の陰謀とか警察の汚職とか変な性癖の奴とかいろいろ詰め込んでいるが、なんかスッキリせずストーリーが駄作に感じた。シーズン1では普通にあった弁護士としての仕事がシーズン2ではほとんど見られなかった。
 シーズン3はせっかく水利権のテーマが良いのに、中途半端なオカルトチックな要素が邪魔に感じた。シーズン2との関わりも冗長に感じた。
(8)個人的評価★★★★☆ (シーズン1~3まとめて)
(Amazonレビューは2020年5月現在、シーズン1:3.6個(レビュー数54)、シーズン2:2.5個(レビュー数61)、シーズン3:3.8個(レビュー数32))

 以上、「弁護士ビリー・マクブライド」(シーズン1~3)のレビューでした。