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2020夏 ドラマ評「プレス 事件と欲望の現場」(シーズン1)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「プレス 事件と欲望の現場」(シーズン1)の評価とかです。2018年公開のイギリスの作品です。ライバル同士の2つの新聞社の競争と新聞業界の闇と課題を描いており見応えあります。(Amazon Prime加入はこちらから ⇒ Amazon Prime ) 

ドラマ「プレス 事件と欲望の現場」の紹介画像
(画像引用元:Amazon Prime Videoサイト)

(1)作品:プレス 事件と欲望の現場 (原題:PRESS) (シーズン1)
(2)制作国:イギリス
(3)公開年:2018年
(4)エピソード数、時間:全6話/シーズン、58~59分/話
(5)キャスト(出演者):シャーロット・ライリー、ベン・チャップリン、プリヤンガ・バーフォード、パーパ・エシエーデュ、他
(6)作品概略、あらすじ
主人公は新聞社ヘラルド紙の副編集長の女性ホーリー(シャーロット・ライリー)。売り上げが落ちて経営的に苦戦するヘラルド紙と手段を選ばず大衆に迎合した記事により売り上げで圧倒するポスト紙のドロドロした競争を描く。そして、新聞業界の抱える闇、課題も描かれる。

< ↓ 予告編 (YOUTUBE - 角川海外TVシリーズ 公式チャンネル) >

(7)感想
 部分的にネタバレあり。
 自分がイギリスの作品に持つイメージ通り、派手さはないが、脚本、役者がしっかりしていて見応えのあるものだった。
 大まかには経営が厳しいが記事のネタ、裏とり、倫理、法律面などに注意して慎重に運営されているヘラルド社と対照的に大衆に迎合して売れるためなら手段を選ばず儲けているポスト社との競争の構図だが、それぞれの個人レベルでも色々な葛藤がリアルに描かれていて面白かった。ヘラルド紙とポスト紙はターゲットが違い、会社の規模も全然違い、それぞれ他に相応しそうな競合がありそうだが出てこず、この二社だけでバチバチやっていることには少し違和感があった。しかし、しっかりした作品ぽいので実際にもイギリスではあり得る状況なのだろう。
 両社の新人に関わる部分も面白かった。ヘラルド紙の見習い記者レオナに対して厳しく、ときに優しくホーリーが指導し、それに応えてハツラツと働くレオナ、それを見守りチャンスを与える会社も良かった。一方、ポスト紙の新人エドは第一志望のヘラルド紙に採用されず、大手のポスト紙に採用され、ポスト紙の手段を選ばず結果をすぐに求められることに戸惑い、汚れていくのがつらかった。
 ITの普及による紙面版の売り上げの低下と広告を入れることの葛藤もよく描かれていた。
 テロ対策のための情報監視の是非といった社会問題についてもよく描かれていた。
 主人公の女性副編集長ホーリーが優秀で爽快な反面、優秀すぎて仕事が苦手な自分には観るのがつらいところがあった。ホーリーは優秀な仕事人間で信念を持ち、上司にも意見するが、ホームレスにこっそり本人にも分からないようにチップをあげたりするシーンは人間性がよく出ていた。
 知らない役者ばかりだったが、憎たらしい人物(ポスト紙の編集長のダンカンとかフリーの記者(?)のウェンディとか)も含めて、魅力的な登場人物、役者が多かった。
 シーズン2があれば観たい。
(8)個人的評価:★★★★☆(Amazonレビューは2020年6月現在、4.3個(レビュー数13))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順で極力ネタバレを避けて記載する。
●ホリー・エヴァンズ/ヘラルド紙の女性副編集長、後に役職とか変わる。/シャーロット・ライリー(Charlotte Riley)。
●ダンカン・アレン/ポスト紙の男性編集長/ベン・チャップリン(Ben Chaplin)。
●アミナ・チャウドリー/ヘラルド紙の女性編集長。森泉に似ている。/プリヤンガ・バーフォード(Priyanga Burford)。
●エド・ウォッシュバーン/ポスト紙の新人の男性記者/パーパ・エシエーデュ(Paapa Essiedu)。
●レオナ・マニング-リンド/ヘラルド紙の見習いの女性記者/エリー・ケンドリック(Ellie Kendrick)。
●ジェームズ・エドワーズ/ヘラルド紙の男性記者/アル・ウィーヴァー(Al Weaver)。
●ピーター/ヘラルド紙の男性副編集長(?)/ブレンダン・カウエル(Brendan Cowell)。
●エマーソン/ポスト紙の代表(?)の男性/デヴィッド・スーシェ(David Suchet)。
●フランク・パウエル/鉄鋼組合の代表の(?)男性/レイ・バーネット(Ray Burnet)。
●ジョシュア・ウェスト/大物慈善家の男性。セクハラ疑惑あり。/ドミニク・ローワン(Dominic Rowan)。
●ラズ・カーン/ポスト紙の男性の副編集長(?)/シェーン・ザザ(Shane Zaza)。
●ジョン・ブルックス/政府の「共鳴」(Resonance)プロジェクトの情報を漏えいした男性/トム・ベル(Tom Bell)。
●マシュー・ハーパー/首相の男性/エリオット・リーヴィ(Elliot Levey)。
●サラ・アレン/ダンカンの妻/ナターシャ・リトル(Natasha Little)。
●フレディ・アレン/ダンカンとサラの息子/ベンジャミン・キャンベル(Benjamin Campbell)。
●ルーシー/ダンカンの女性秘書/Laura Jane Matthewson。
●クリスティーナ/ダンカンの愛人/Kasia Koleczek。
●クリス・カートライト/ヘラルド紙のベテラン男性記者/デヴィッド・スコフィールド(David Schofield)。
●マックス/サラの交際相手(?)の男性/マット・リッピー(Matt Rippy)。
●ダニー・ライオンズ/いじめを報道されて自殺した少年。
●ウェンディ・ボルト/フリーの女性記者(?)/スザンナ・ワイズ(Susannah Wise)。
●カーラ・メイソン/国会議員の女性。労働年金省の大臣。/ローナ・ブラウン(Lorna Brown)。
●ショーン・キングズリー/自殺したサッカー選手。
●アンドレア・リード(愛称ディー)/ひき逃げにあい死亡した女性。
●ケリー/ポスト紙の女性の副編集長/アリソン・マッケンジー(Allison McKenzie)。
●ジャスティン/ヘラルド紙の事務方の男性(営業とか経理とか管理部門とか?)/アラン・モリッシー(Alan Morrissey)。
●クレイグ/ヘラルド紙の男性記者(?)。会議でオロオロしていた。/マーク・ワインマン(Mark Weinman)。
(10)学んだこと(ワンランク上のおっさんになるために)
英字新聞
イギリスの新聞業界について調べた。
・イギリスの新聞は上流階級や知的層向けの高級紙、中流階級以下向けの大衆紙に分かれる。
・高級紙は大判なので「ブロードシート」、大衆紙は小型なので「タブロイド」と呼ばれている。ただし、最近は高級紙も小型化していているものもある。その場合は区別するため「コンパクト」と呼ぶこともある。
・無料の「フリーペーパー」もある(本作品でも話に出たように)。
・ブロードシートとコンパクトにはデイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)、タイムズ(The Times)、インデペンデント(The Independent)、ガーディアン (The Guardian)、フィナンシャル・タイムズ(The Financial Times)、タブロイドにはデイリー・エクスプレス(Daily Express)、デイリー・メール(Daily Mail)、ザ・サン(The Sun)、デイリー・スポーツ(The Daily Sport)、ザ・モーニングスター(Morning Star)、ザ・ピープル(The People)、フリーペーパーにはメトロ(Metro)、ロンドンイブニングスタンダード(London Evening Standard)とかがある。

  以上、「プレス 事件と欲望の現場」(シーズン1)のレビューでした。