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脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2020夏 ドラマ評「推定有罪」(シーズン1)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「推定有罪」(シーズン1)の評価とかです。2016年公開のイタリアのサスペンスです。(Amazon Prime加入はこちらから ⇒ Amazon Prime ) 

ドラマ「推定有罪」の紹介画像
(画像引用元:Amazon Prime Videoサイト)

(1)作品:推定有罪 (原題:Non è stato mio figlio) (シーズン1)
(2)制作国:イタリア
(3)公開年:2016年
(4)エピソード数、時間:全8話/シーズン、81分~84分/話
(5)キャスト(出演者):ガブリエル・ガルコ、ステファニア・サンドレッリ、Adua Del Vesco、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
ジェラルディ家の女家長アンナ(ステファニア・サンドレッリ)の誕生日会で孫娘の高校生バーバラ(Benedetta Gargari)が自殺する。バーバラはジェラルディ家の崩壊を企む者に弱みを握られていた。そして、バーバラの叔父(アンナの長男)のアンドレア(ガブリエル・ガルコ)が容疑者とされる。
(7)感想
 美男美女がたくさん出ていた。
 ここから後は批判的な感想です。読んでいて気分良いものではないと思います。また、部分的にネタバレもあります。もしあれでしたら薄目で見て下さい。

 邦題「推定有罪」から想像した法廷モノではなかった。それは置いといても、Amazonレビューで高評価のものが多かったが、自分にはもう一つだった。
 話が粗いところが多く、古い映画を観ているような感覚に何度もなった(意識不明者にコップの水をかけたら起きてすぐはっきりしゃべったり、学校のすぐ近くで誘拐したり、簡単に開放したり、刑務所にあっさり行ってあっさり脱獄したり、どうやって作ったか分からない巨大な落とし穴が出てきたり)。
 1話冒頭や時々入る視聴者への説明の声はアンドレアだが、主に出てくるのはその母アンナで(実質の主演?)、ほのぼの感がぬぐえず話の展開の割に緊張感がなかった。
 アンドレアが特に体を鍛えている様子もないのに腹筋がバキバキに割れているのも嫌だった。単に(よく言えば)視聴者サービスか役者がええとこ見せたいのかとしか思えない。何度も出てくるビンゴスターでの半裸の女性のダンスシーンも同様。アンドレアとヌンジアの無駄に多いイチャイチャシーンも薄っぺらくて安っぽい作品にしていたと思う。
 字幕も明らかな誤字脱字の他、話を誤解させる誤りも多かった。
(8)個人的評価:★★☆☆☆(Amazonレビューは2020年6月現在、4.4個(レビュー数6))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順で極力ネタバレを避けて記載する。
●アンドレア・ジェラルディ/本作品の語り手の男性。ジェラルディ・SPA社の経営者。/ガブリエル・ガルコ(Gabriel Garko)。
●アンナ/アンドレアの母。野沢陽子に少し似ている。/ステファニア・サンドレッリ(Stefania Sandrelli)。
●ヌンジア・ヴェルデラメ/女性ダンサー。父親を自殺で亡くしている。/Adua Del Vesco。
●マグダ・ジェラルディ/バーバラの母。アンドレアの妹。/Aurore Erguy。
●ロベルト・ジェラルディ/アンドレアの弟/マッシミリアーノ・モッラ(Massimiliano Morra)。
●アリーナ/ロベルトの妻。内田有紀に少し似ている。/Roberta Giarrusso。
●バーバラ・ジェラルディ/アンドレアの姪の高校生。マグダ、ピエトロの娘。自殺する。/Benedetta Gargari。
●カルロッタ/ロベルトとアリーナの娘/オーロラ・ジョヴィナッツォ(Aurora Giovinazzo)。
●ジーナ・サンタクロシェ/女性ダンサー。アンドレアと交際していた。小柳ゆきに少し似ている。/Daria Baykalova。
●レベッカ・マリ/アンドレアの交際相手の女性。後に別れる。/アンナ・ファヴェッラ(Anna Favella)。
●ジョバンニ・ジェラルディ/アンナの義弟/エリック・ロバーツ(Eric Roberts)。
●カルロス/主犯と思われる男。ジェラルディ家からは正体がなかなかつかめない。
●フランコ・ランチ/男性の警部/Stephan Käfer。
●ロリス/ビンバ・スター(ストリップ屋)の男性オーナー/ヴィンチェンツォ・ペルーソ(Vincenzo Peluso)。
●オーネッラ・デ・シルヴァ/女性ダンサー/マイリン・アギレー(Maylin Aguirre)。
●フェデリコ・ガレッティ/アンドレアの親友の男性。ジェラルディ・SPA社の副部長。/ジョルジョ・ルパノ(Giorgio Lupano)。
●ピエトロ・マシェローニ/マグダの夫。バーバラの実の父。15年前に蒸発した。/Bruno Eyron(ブルーノ・アイロン)。
●サヴェリオ・サベッリ/バーバラの元彼/セルヒオ・ルジェリ(Sergio Ruggeri)。
●コジモ・サベッリ/サヴェリオのおじ。ジェラルディ家の公証人。/Stefano Santospago。
●カーメラ/ジェラルディ家の家政婦。20年間勤めている。/Francesca Nunzi。
●マッシミリアーノ・ゴヴェルニ/ジェラルディ家の弁護士の男性。
●アメデオ・ストラーダ/囚人。ピエトロが恨む男(?)/ガエターノ・アマート(Gaetano Amato)。
●マリルダ/レベッカの母/アンナ・ガリエナ(Anna Galiena)。
●リリー・ワン/バーバラのロンドン留学中の友人の女性/Valentina De Simone。
●エンリケッタ/ジェラルディ家の家政婦?(字幕では「ウェイトレス」)。古くからいる。/Marina Marchione。
●ドリーナ/ジェラルディ家の家政婦?(字幕では「ウェイトレス」)。来て間もない。/Aurora Cossio。
●エッダ・マルティノ/偽の家政婦/Teresa Acerbis。
●ロレダーナ/女性ダンサー/Angela Tuccia。
●コロッリ/マッチョな囚人の男。漢字「生存者」と書かれたタンクトップを着ている。
●ミレッラ/アメデオの元(?)妻/Micol Azzurro。
●ヴィンチェンゾ・ヴェルデラメ/ヌンジアの父。ジェラルディ・SPA社へのサプライヤーだったが、アリーナが取引を勝手に断ったため商売に行き詰まり自殺した。
●デ・ロリ/男性検査官/ジョルジョ・カプート(Giorgio Caputo)。
●アルマ/実行犯の女。首から顔に刺青。左足に鈴を付けている(一時的?)。/Alessandra Barzaghi。
●グスタヴォ/アンナの亡き夫。
●マイラ/グスタヴォの愛人だった女性。
●ベル/ベル夫人として怪しげなパーティーを主催している。アンドレアがはめられた誕生日会も主催していた。
●ヴァルター・ヴェルデラメ/ヌンジアの弟/ニコロ・ダイアナ(Nicolò Diana)。
●デスティーノ/ハッカーの飼い猫。
(10)学んだこと(ワンランク上のおっさんになるために)
 本作品の邦題「推定有罪」としばしば聞く「推定無罪」について調べた。
「推定無罪」はマスコミ等に呼ばれるようになった言葉。日本では刑事訴訟法第336条に定める「被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡をしなければならない」というものを指す。
「推定無罪」(原題:Presumed Innocent)というアメリカ映画がある。1990年公開でハリソン・フォード主演である。
・本作品の邦題と同じ「推定有罪」という日本のドラマがある。これは2012年発行の前川洋一の推理小説を同年、ドラマ化したものである。

  以上、「推定有罪」(シーズン1)のレビューでした。