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2020夏 ドラマ評「ホームカミング」(シーズン1~2)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「ホームカミング」(シーズン1~2)の評価とかです。2018年、2020年に公開されたアメリカのドラマです。退役軍人の社会復帰支援センターを舞台としたサスペンスです。(Amazon Prime加入はこちらから ⇒ Amazon Prime ) 

ドラマ「ホームカミング」の紹介画像
(画像引用元:Amazon Prime Videoサイト)

(1)作品:ホームカミング (原題:HOMECOMING) (シーズン1~2)
(2)制作国:アメリカ
(3)公開年:シーズン1は2018年、シーズン2は2020年
(4)エピソード数、時間
・シーズン1:全10話、24分~37分/話
・シーズン2:全7話、24分~37分/話
(5)キャスト(出演者):ジュリア・ロバーツ、ステファン・ジェームズ、ボビー・カナヴェイル、ホン・チャウ、ジャネール・モネイ、クリス・クーパー、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
・シーズン1
ハイディ・バーグマン(ジュリア・ロバーツ)はガイスト社がフロリダ州のタンパで運営するホームカミング(帰還兵の社会復帰支援)センターのソーシャルワーカーの職を辞めた後はウェイトレスとして働いている。ある日、ハイディの元に国防総省の調査員の男性トーマス・カラスコ(シェー・ウィガム)が訪れ、ホームカミングを退職した理由を尋ねる。そこからハイディは知らなかった事実を知っていく。

< ↓ シーズン1予告編 (YouTube - Amazon Prime Video チャンネル) >

・シーズン2
湖に浮かんだボートで目を覚ました女性は記憶を無くしていた。警官に病院に連れて行かれるが、そこを抜け出し自力で自分が誰で何があったのかを調べていく。シーズン2はシーズン1の続きだが、シーズン1で主役だったハイディもトーマスも出てこない。
(7)感想
 部分的にネタバレあり。
・シーズン1
 話がほとんど分からないまま長時間進むという自分がイライラしがちになるパターンだったが、調査員トーマスがなぜ今更ハイディのところにやってきたのか知りたく、序盤から製作者の引っぱり作戦に狙い通りハマって観た。でも終盤はちょっと単調気味でだれた。そして全体的に話が暗く、気が重くなった。
 ジュリア・ロバーツの演技(微妙な表情とか)が良かった。ジュリアは「プリティ・ウーマン」の印象が強い。当時自分が未熟者だったこともあってか、同作品はあらすじを聞いて観る気がせず、まずいことにジュリアまで映画も観てないのにイメージするそのヒロインと重なり、否定的な感情を持っていた。ジュリアの作品は今回の作品以外ではメル・ギブソンと共演した「陰謀のセオリー」しか記憶にない。その作品ではメルの演技と話が良かったこととジュリアが綺麗だったことしか記憶にないが、少なくとも作品を台無しにするほどジュリアの演技が良くなかったことはないはず。むしろ演技も良かったのだろう。機会があれば別のジュリア出演作品も観ようと思う。
 ジュリアのせいではないが、ハイディの役は本来はもっと若い設定だったのではないかと思った。ジュリアは1967年生まれであり、制作時は51歳くらいだったと思われる。ハイディは職務経験が浅いが、やる気があり、20代の帰還兵ウォルターと互いに恋愛感情を抱く役である。標準的な51歳に比べたらジュリアは滅茶苦茶綺麗だが、やっぱり違和感があった。
・シーズン2
 話が面白くないのか、キャラ、役者が好みでないのか自分でも分からないが、話が粗いところが気になった。
 シーズン2もシーズン1同様に話がよく分からないまま長時間進んでいくのだが、こちらはその思わせぶりな演出、展開にイライラした。
 シーズン2ではシーズン1やシーズン2の序盤の出来事を説明していくいわゆる「伏線回収」がやたら多いのだが、話にあまりのめり込めていなかったので、ただのマッチポンプを見せられている感じが強かった。
 この手の作品にありがちな、都合の良いときだけ薬の速攻性があり過ぎたり、投与側の都合の良いところだけ記憶を抜けさせたりできるのもモヤモヤした。更に全員が薬を同時に飲んだわけでもないのに全員が倒れたりするところも。飲まない人がいたり、倒れている人を見て飲むのをやめたり、救急車を呼ぶ人もいない。
 日の目を見なかった女性のサクセスストーリーとして共感できる人が観ればシーズン2は面白いかも知れない。
(8)個人的評価
 シーズン1と2で話は続いているが、出演者が大きく変わり、個人的評価の差も大きいのでシーズンを分けて評価する。
 ・シーズン1:★★★☆☆
 ・シーズン2:★★☆☆☆
(Amazonレビューは2020年7月現在、シーズン1:3.1個(レビュー数55)、シーズン2:3.2個(レビュー数10))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。
ハイディ・バーグマン/ガイスト社のホームカミング(帰還兵の社会復帰支援)施設のソーシャルワーカー。退職後はウェイトレス。/ジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)。
●ウォルター・クルーズ/ホームカミング施設に入所した帰還兵。20代の男性。/ステファン・ジェームズ(Stephan James)。
●トーマス・カラスコ/国防総省監察総監室の男性調査員/シェー・ウィガム(Shea Whigham)。
●コリン・ベルファスト/ハイディの上司の男性/ボビー・カナヴェイル(Bobby Cannavale)。
●ジョセフ・シュライア/ホームカミング施設に入所したウォルターの戦友。精神を病んでいる。/ジェレミー・アレン・ホワイト(Jeremy Allen White)。
●グロリア・モリソー/ウォルターの母。ジョージア在住の教師(?)/マリアンヌ・ジャン=バプティスト(Marianne Jean-Baptiste)。
●クレイグ/ホームカミング施設の生活技能指導の担当の男性/アレックス・カルボウスキー(Alex Karpovsky)。
●エレン・バーグマン/ハイディと同居の母/シシー・スペイセク(Sissy Spacek)。
●ロン/コリンの上司の男性/フラン・クランツ(Fran Kranz)。
●パム・ベイリー(パメラ?)/トーマスの上司の女性/ブルック・ブルーム(Brooke Bloom)。
●アンソニー/ハイディの交際相手の男性。インターネットで出会った。/ダーモット・マローニー(Dermot Mulroney)。
●レイナ/ホームカミング施設の受付の女性/Ayden Mayeri。
●レスキー/ウォルターと同じ隊だった戦友。戦死した。
●ベンジー/ウォルターと同じ隊だった戦友。
●エビータ/グロリアの妹、即ちウォルターの叔母/ミッシェル ハイアット(Michael Hyatt)。
●オードリー・テンプル/ガイスト社の受付の女性/ホン・チャウ(Hong Chau)。
●レナード・ガイスト/ガイスト社の社長/クリス・クーパー(Chris Cooper)。

(以下、シーズン2から登場)
●ジャクリーン/退役軍人の黒人女性/ジャネール・モネイ(Janelle Monáe)。
●アレックス・イースターン/オードリーの恋人の女性。
●フランシーン・ブンダ/軍の結構偉い女性/ジョーン・キューザック(Joan Cusack)。
●ウェンディ/ガイスト社の女性社員。嫌味を言いがち。/メアリー・ホーランド(Mary Holland)。
●バディ/ジャクリーンがかかった病院で隣のベッドにいた男性/ジョン・ビリングズリー(John Billingsley)。
●ドナ・ポゼナズ/女性警官/オードリー・ボシレフスキ(Audrey Wasilewski)。
●リチャード・リーマン/国防総省の本部の人。
●キャリコ/オードリーの飼い猫。
●レニー/失念。
●ボブ/失念。
●ヘクター/失念。
(10)学んだこと(ワンランク上のおっさんになるために)
ヨセミテ国立公園
ヨセミテについて
話に出てきたヨセミテについてせっかくの機会なので調べた。
・ヨセミテ国立公園はアメリカのカリフォルニア州にある。
・自然保護を目的とした公園である。
・名称はそこのネイティブアメリカンの部族に由来する。
・1864年に州立公園、1890年に国立公園に指定、1984年にユネスコの世界遺産に登録された。
・面積は3,081(km)^2で東京都の約1.4倍。
アメリカ地図とヨセミテ国立公園の位置
 以上、「ホームカミング」(シーズン1~2)のレビューでした。