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2020夏 ドラマ評「ジ・オフィス」(シーズン1~3)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「ジ・オフィス」(シーズン1~3)の評価とかです。2001年~2003年に公開されたイギリスのドラマです。製紙会社の内部の人間関係をドキュメント風に撮影したコメディです。(Amazon Prime加入はこちらから ⇒ Amazon Prime ) 

ドラマ「ジ・オフィス」の紹介画像
(画像引用元:Amazon Prime Videoサイト)

(1)作品:ジ・オフィス (原題:The Office) (シーズン1~3)
(2)制作国:イギリス(BBC)
(3)公開年:シーズン1~3それぞれ2001、2002、2003年
(4)エピソード数、時間
・シーズン1:全6話、29分~30分/話
・シーズン2:全6話、29分/話
・シーズン3:全2話、44分、52分/話
(5)キャスト(出演者):リッキー・ジャーヴェイス、マーティン・フリーマン、マッケンジー・クルック、ルーシー・デイヴィス、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
 製紙会社ウェーナム・ホッグのロンドン郊外のスラウ支社の人間関係をドキュメント風に撮影したコメディである。
・シーズン1
 スラウ支社のマネージャーの男性デヴィッド・ブレント(リッキー・ジャーヴェイス)は無神経で下品でつまらない冗談ばかり言い、無駄にプライドは高く部下達からひんしゅくを買っている。そんな困り者の上司を持つ部下達も変わり者が多い。
 デヴィッドは差別発言や仕事をしていないことで上司の本部の女性ジェニファー(スターリン・ギャラハー)からも注意される。
 デヴィット、営業担当の男性ティム・カンタベリー(マーティン・フリーマン)、デヴィットの補佐の男性ギャレス・キーナン(マッケンジー・クルック)、受付の女性ドーン・ティンズリー(ルーシー・デイヴィス)を軸にドキュメンタリーが進む。
・シーズン2
 スラウ支社がスウィンドン支社を吸収することになる。デヴィッドはスウィンドン支社から来た社員達に好かれようとするが空回りする。
・シーズン3
 前回から3年後のクリスマスを舞台としたスペシャル版の2話である。
(7)感想
 部分的にネタバレあり。
 面白くて作品時間が短いので一気に観た。
 下品で低俗で男の自分が見ても不快なギャグが多いが、トータルのコメディドラマとしてかなり面白かった。
 シーズン1の3話くらいまでは下品すぎてきつかったが、それぞれのキャラクターがだんだん分かってきて、第4話の社員研修の話で爆笑した。デヴィッドがいちいち有能ぶったり、デヴィット以外の社員まで勝手な発言をしてどんどん脱線していったり、あきれた講師の表情とかカメラワークとか。第4話以降は最後までずっと楽しめた。
 デヴィッドを演じたリッキー・ジャーヴェイスは先日観たドラマ「エキストラ」で初めて知って、良い役者(コメディアン)だと思ったが、この作品では役どころが下品で器も小さ過ぎて観ていてつらいところもあった。
 ティムを演じたマーティン・フリーマンはドラマ「スタートアップ」、「シャーロック」、ドラマ版「ファーゴ」等で観て好きになった俳優だ。このドラマは自分が観た彼の一番若い頃の作品だが、やはり良かった。ティムは割とまともな性格でデヴィットを気遣ったりもする優しい性格なのに、なぜかやたらギャレスをからかったりいたずらするのがかわいらしかった。
 ギャレス・キーナンを演じたマッケンジー・クルックはおそらく初めて知ったが良かった。ギャレスは見ていて恥ずかしくなるような言動が多いが、悪気はなく、愛すべきキャラだった。
(8)個人的評価:★★★★★(シーズン1~3まとめて)
(Amazonレビューは2020年7月現在、シーズン1:5個(レビュー数3)、シーズン2:3.6個(レビュー数2)、シーズン2:4.7個(レビュー数4))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。
●デヴィッド・ブレント/ウェーナム・ホッグ社のスラウ支社マネージャーの男性。無神経で下品で無駄にプライドが高い。仕事はしない。/リッキー・ジャーヴェイス(Ricky Gervais)。
●ティム・カンタベリー/営業担当の30歳の男性。両親と実家暮らし。受付の女性ドナーに気がある。ギャレスによくいたずらをする。/マーティン・フリーマン(Martin Freeman)。
●ギャレス・キーナン/マネージャー補佐という名ばかりの役をデヴィッドに与えられている男性。本人は嬉しく思っている。ひょろっとしているが本人曰く義勇団にいた。悪気はなさそうだが失礼な言動が多い。/マッケンジー・クルック(Mackenzie Crook)。
●ドーン・ティンズリー/受付の女性。同会社の倉庫で働く男性リーと婚約中。ティムの好意には応じないが、ティムが他の女性と仲良くしていると嫉妬する。仕事には退屈していて業務中にティムとよく遊ぶ。本当は絵本作家になりたかった。/ルーシー・デイヴィス(Lucy Davis)。
●ジェニファー/デヴィットの上司の本部の女性。管理職らしい言動で常識的な人。/スターリン・ギャラハー(Stirling Gallacher)。
●リッキー・ハワード/大卒の新入の派遣社員の男性。クイズが得意。/オリバー・クリス(Oliver Chris)。
●クリス・フィンチ/営業担当の男性。下品でデヴィットと仲良し。/ラルフ・アイネソン(Ralph Ineson)。
●リー/ドーンの婚約者の男性。同会社の倉庫で働く。事務所のドーンのところにちょくちょく顔を出す。/ジョエル・ベケット(Joel Beckett)。
●キース/経理担当の男性。大柄。この会社には腰かけのつもりなので仕事の意欲は低い。バンドをやるのが夢。/イーウェン・マッキントッシュ(Ewen MacIntosh)。
●ドナ/デヴィッドの知り合いの娘ということでこの会社に採用された/サリー・ブレットン(Sally Bretton)。
●カレン/デヴィッドが容姿で選んだ女性秘書/ニコラ・コッター(Nicola Cotter)。
●ローワン/シーズン1の第4話の研修の講師の男性/ヴィンセント・フランクリン(Vincent Franklin)。

(以下、シーズン2から登場)
●ニール/昇進したジェニファーの後継でデヴィッドの上司となった。元スウィンドン支社のマネージャー。デヴィットより年下。常識的で部下にも信頼されており、デヴィットに敵対心を持たれる。/パトリック・バラディー(Patrick Baladi)。
●レイチェル/スウィンドン支社の閉鎖に伴いスラウ支社に異動してきた女性社員/ステイシー・ロカ(Stacey Roca)。

(以下、シーズン3から登場)

●アン/妊婦の社員。デスクがティムの隣り。話が長く無神経なところがある。/エリザベス・ベリントン(Elizabeth Berrington)。
●キャロル/結婚相談システムでデヴィットが知りあった女性の一人/サンディー・ヘンドリックス(Sandy Hendrickse)。
(10)学んだこと(ワンランク上のおっさんになるために)
狐と鶏と穀物
 シーズン1の第4話の研修で出題されたクイズがよくありそうで好きなタイプのものだった。解答を聞いてすぐ理解できなかったので一時停止して理解したつもり。
◆問題
 キツネ穀物の種を農夫が船で対岸へ送りたい。
 ただし、それぞれ一つずつしか船に乗せられない。
 無事にすべて対岸に送るにはどうしたら良いか?
 (農夫が目を離すと、穀物の種を、キツネをそれぞれ食べてしまう)
◆解答(以下キツネと穀物の種を入れ替えてもよさそう)
 まずを送り対岸に残して帰る(初手はこの一手)
 次に穀物の種を送り対岸に残して、を連れて帰る(ここがポイントと思われ)。
 次にを船から降ろして残しキツネを対岸に送り、(空の船で)帰る。
 最後にを対岸に送る。

 以上、「ジ・オフィス」(シーズン1~3)のレビューでした。