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2021早春 映画評「裏切りのサーカス」

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た映画「裏切りのサーカス」の感想とかです。2011年公開のイギリス・フランス・ドイツ合作で、冷戦時代のイギリスの二重スパイを探す作品です。

映画「裏切りのサーカス」の紹介画像
(画像引用元:Amazon Prime Videoサイト ) 

(1)作品名:裏切りのサーカス (原題:Tinker Tailor Soldier Spy)
(2)制作国:イギリス・フランス・ドイツ
(3)公開年:2011年
(4)作品時間:127分
(5)監督:トーマス・アルフレッドソン
(6)キャスト(出演者):ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、他
(7)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
冷戦時代のソ連国家保安委員会(KGB)と情報戦を繰り広げていたイギリスの秘密情報部(SIS、通称MI6、サーカス)の話。サーカスを退職した元幹部の男性ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)がサーカス幹部内にいるはずの二重スパイを見つけて欲しいというオリヴァー・レイコン外務次官(サイモン・マクバーニー)からの依頼を受ける。原作はジョン・ル・カレが1974年に出版した小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」。

< ↓ 予告編 (YouTube - ギャガ公式チャンネル) >

(8)感想
 スパイモノは好きなので雰囲気は楽しめたが、話についていけなかった。何度か戻りながら観て概ね中盤まで理解してから残りを最後まで観たがまた分からなくなった。何度か観れば理解できるのだろうがそういうタイプの作品でもなさそう。

 以下、部分的にネタバレあり。

↓自分がよく理解できなかった理由
●自分はもともと理解力が乏しい。
●製作者の説明不足。表情とか状況で察しないといけなかったり。例えば死体らしきものを写したシーンがチラッとあったが、誰の死体だったか自分が分かったのはかなり後になってからだったり。「カーラ」というのが重要人物っぽく、説明はあったのだろうが誰のことなのかよく分からなったり。
●自分の知識不足。冷戦時代のソ連とイギリスとイスラエルの関係とかスパイの役割とか。
●過去のシーンがしれっと入ってきていつの間にか現在に戻ってたりすることが何度かあったり、過去のシーンだと思っていたら現在だったり。
●録音テープを聞いているシーンはどういう状況で誰が誰に話しているのか分からなかったり。
●死んだと思った人物が生きていたり。死んだと思ったシーンの後でそいつが出てくるときは過去のシーンだと誤解していた。実は生きていた、というのは通常なら珍しくもない展開だが、ただでさえ分かりづらい作品なので。状況的にも映像でも完全に死んだように見えたし。映像化ならではの意図的なずるいミスリードだと思う。
●登場人物が多い。もっと多い作品もたくさんあるが、主人公ジョージ・スマイリーに比べて出演シーンが少なすぎて印象に残らない人物が多く覚えられない。
 原作はおそらく面白いと思われ。読書はしんどそうなのでもっと分かりやすく映画化、ドラマ化されたら観たい。
(9)個人的評価:★★☆☆☆ (Amazonレビューは2021年2月現在4個(レビュー数590))
(10)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でなるべくネタバレを避けてメモしておく。あまり理解できてないけど。
コントロール/サーカスのリーダー。サーカスの幹部5人の中に二重スパイが1人いると疑う。/ジョン・ハート(John Hurt)。
オリヴァー・レイコン/外務次官の男性。コントロールの死後、サーカスの元幹部の男性ジョージ・スマイリーにサーカス内の二重スパイを探すように依頼する。/サイモン・マクバーニー(Simon McBurney)。
ジム・プリドー/サーカスの一員の男性。表の顔は小学校教師(あるいはサーカス脱退後?)。コントロールの指示で二重スパイの(?)情報を得るためハンガリーのブダペストに行き、そこで撃たれる。/マーク・ストロング(Mark Strong)。
ジョージ・スマイリー/サーカスの元幹部の男性。サーカスを脱退していたが、レイコン外務次官からサーカス内の二重スパイを見つけるように依頼されて引き受ける。/ゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)。
ピーター・ギラム/サーカスの一員の男性。ジョージがサーカス内の二重スパイを見つけるために選んだ協力者の一人。/ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)。
メンデル/警視庁公安部の元警部の男性。ジョージがサーカス内の二重スパイを見つけるために選んだ協力者の一人。/ロジャー・ロイド=パック(Roger Lloyd Pack)。
パーシー・アレリン/サーカスの幹部の男性。コントロールが付けた暗号名は「ティンカー」(鋳掛け屋(いかけや))のことで鍋、釜など鉄・銅器の破損した所を同質の金属やはんだで修理する職人)。原題の一部となっている。/トビー・ジョーンズ(Toby Jones)。
ビル・ヘイドン/サーカスの幹部の男性。コントロールが付けた暗号名は「テイラー」(仕立屋)。原題の一部となっている。/コリン・ファース(Colin Firth)。
トビー・エスタへイス/サーカスの幹部の男性。コントロールが付けた暗号名は「プアマン」(貧乏人)。/デヴィッド・デンシック(David Dencik)。
ロイ・ブランド/サーカスの幹部の男性。コントロールが付けた暗号名は「ソルジャー」(兵士)。原題の一部となっている。/キアラン・ハインズ(Ciarán Hinds)。
リッキー・ター/サーカスの一員の男性。ピーターの部下。汚れ役。イスタンブールにいるソ連の使節の男性の亡命(?)の手助けに行き、その同僚の女性イリーナと親密になる。/トム・ハーディ(Tom Hardy)。
イリーナ/イスラエルにいるソ連の工作員の女性/スヴェトラーナ・コドチェンコワ(Svetlana Khodchenkova)。
コニー・サックス/ジョージがサーカスを去って一週間後に去った女性/キャシー・バーク(Kathy Burke)。
ジェリー・ウェスタビー/サーカスの一員の男性。ジム・プリドーがブダペストで撃たれた時の当直だった。/スティーヴン・グレアム(Stephen Graham)。
アレクセイ・A・ポリヤコフ/KGB関係者(?)/コンスタンチン・ハベンスキー(Konstantin Khabenskiy)。
アン・スマイリー/ジョージの妻/Katrina Vasilieva。
ビル・ローチ(ジャンボ?)/ジム・プリドーの勤める小学校(?)の男子。編入生。/ウィリアム・ハドック(William Haddock)。
カーラ/KGB関係者(?)。

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 以上、「裏切りのサーカス」のレビューでした。