車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2021春 ドラマ評「ハート・トゥ・ハート」

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「ハート・トゥ・ハート」の感想とかです。2018年公開のウクライナの作品です。

ドラマ「ハート・トゥ・ハート」の紹介画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

(1)作品名:ハート・トゥ・ハート (原題:Человек без сердца、英題:Heart to Heart)
(2)制作国:ウクライナ
(3)公開年:2018年
(4)エピソード数、時間:4話、47分~48分/話
(5)キャスト(出演者):Anastasia Yevgrafova、Anton Batyrev、ミハイル・ガブリロフ、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
買い物のコンサルタントとして成功している美人の女性ジェニアはプライベートでも一流のサッカー選手スタニスラフとの結婚を控え、充実した暮らしをしていた。そんなある日、ジェニアの前に実の息子レオと名乗る少年が現れる。
(7)感想
 批判的な感想となったのでもしあれでしたらすみません。

 ウクライナのドラマは「正義へのカウントダウン」「任務代行人」に続き、自分には3作品目の視聴。本作は全4話と短かったのでなんとか最後まで観た。前に観た2作はコメディチックだったので話の設定・展開の粗さとかセットの安っぽさとかもご愛敬だったが(それでも「正義へのカウントダウン」は途中で断念した)、本作はシリウス路線だったので粗さが浮き彫りになりきつかった。ウクライナ作品に対する悪いイメージを払拭したかったが逆効果になってしまった。
 字幕が怪しいのも足を引っ張っていた。漢字も中国語っぽかった。日本語が間違っているのも気になるが、意味が通らなかったり、主語が間違っていたり、逆のことになっていることまであるっぽかった。

 以下、ネタバレあり。

 病院なのに普通の事務所っぽかったのが気になった。大変な手術をする前と後に入る病室はホテルみたいだし。何も医療機器がないし。警察署も前に観た2作と同様にそんな感じ。エキストラとかも足りないので雰囲気がいつも同じ事務所っぽい。

 魅力的な登場人物もいなかった。
 ジェニアは買い物のコンサルタントとかいう職業で大金を稼いでいる仕組みがよく分からないし、行動もよく分からない。レオの手術に海外の医者も勧められたのに国内の天才心臓外科医らしいけどうさんくさい男ヴァディムに頼むためにその両親を含めた食事会に誘われて行ったり。誘う方もあれだが、行くジェニアもおかしい。色仕掛けみたいなものだろうが展開がアホっぽい。ジェニアの設定ではレオが実の子と名乗ったときに全く心当たりがなさそうだったのがよく分からない。少なくとも心当たりはあったはずで。途中まで本当に関係ないのだろうと観ていたので視聴者を混乱させる余計な演出だと思った。レオの育ての母ベラについてもジェニアは最初は知らないという設定だったのも途中からそうでなかったので混乱した(自分の勘違いかも)。
 レオはジェニアが実の母であるという証明書をどういう経緯で持っていたのかも気になった。ジェニアの住所についてはその流れかレオはネットとかが得意そうでジェニアも自己顕示欲が強そうなので何かのヒントがあってなんとかしたのだろうと自分を納得させた。
 ヴァディムはまず「天才心臓外科医」という設定が嫌い。ドラマとかの「天才・・・」というのは大抵安っぽい設定になる。ヴァディムの言動では、レオの手術は他の医師が執刀するって言ってたのがよく分からなかった。結局、危なかったところはヴァディムが救ったらしいし、執刀しないのなら「天才・・・」に苦労して頼む必要はないし。6カ月待ちという手術(診察?)にレオを横入りさせたのも引っかかるし暇そうだし。
 サッカー選手のスタニスラフはアホっぽいし。通常のプロサッカー選手という設定で十分なのにハットトリック(1試合で3点以上とる)したとかチェルシー(イギリスの名門チーム)に移籍とかいう過剰なキャラ付けがヴァディムの「天才心臓外科医」同様、逆に安っぽくなっている。
(8)個人的評価:★★☆☆☆
(Amazonレビューは2021年3月現在、5個(レビュー数1))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。
ジェニア(アレクサンドロヴナ、イブニア)/買い物のコンサルタントの女性。サッカー選手スタニスラフ・ホドケビッチと婚約する。/Anastasiya Evgrafova。
スタニスラフ・ホドケビッチ(スタース)/サッカー選手/ミハイル・ガブリロフ(Mikhail Gavrilov)。
イレナ/スタニスラフの母/Elena Stefanska。
レオ・トリミン/少年。ジェニアの実の息子だと言い、ジェニアの自宅に来る。心臓に重い疾患がある。/Evgeniy Lebedin。
ベラ/レオの育ての母。
アリーナ/スタニスラフのファンの女性。スタニスラフの母イレナに気に入られている。/Karina Shereverova。
ヴァディム・サフロノフ/天才心臓外科医の男性/Anton Batyrev。
ソフィア・ポロンスカ(ソファ)/ヴァディムの母。元オペラ歌手。/Anna Varpakhovskaya。
コリア(ニコラス)/ヴァディムの父。元神父。
エミリア/ソフィアに気に入られている女性。/Anastasiya Tsymbalaru。
ガリャ/イレナのメイド。
ナターリア(ナタリー)/ジェニアの友人。
●?/イレナの雇った探偵の男性/Dmitriy Paleev-Barmanskiy。

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 以上、ドラマ「ハート・トゥ・ハート」のレビューでした。