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2021春 ドラマ評「ザ・ミッシング」(シーズン2:囚われた少女)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「ザ・ミッシング」(シーズン2:囚われた少女)の感想とかです。2016年に公開されたイギリスの作品です。 

ドラマ「ザ・ミッシング」(シーズン2:囚われた少女)の紹介画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

(1)作品名:「ザ・ミッシング」 (原題:The Missing) (シーズン2:囚われた少女)
(2)制作国:イギリス(BBC)
(3)公開年:2016年
(4)エピソード数、時間:8話、58分~59分/話
(5)キャスト(出演者):チェッキー・カリョ、デヴィッド・モリッシー、アビゲイル・ハーディンガム、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
 シーズン1とは別の失踪事件の話でメインの舞台もフランスからドイツに変わるが、シーズン1同様に引退したフランスのレジェンド的な元刑事の男性ジュリアン・バティストが登場する。
 2003年に失踪した女性アリス・ウェブスターが11年後に町に現れ保護され、家族のもとに帰って来る。それを機にかつて捜査を担当したが未解決となっている別の失踪者ソフィー・ジルーの件を元刑事のジュリアン・バティストが再捜査する。
(7)感想
 シーズン1同様に部分的に違和感はあったが、まわりくどさが減り、散らかっていた話も最後につながりシーズン2の方が楽しめた。各回のラストが衝撃的な展開のものが多く、続きが観たくなる構成だった。

 以下、批判とネタバレあり。

 シーズン1同様に時系列がバラバラでイライラしたり混乱したりするところが多かった。シーズン1よりも。大きめの秘密が明かされた後、また過去に戻ってほじくり返してテンポが悪くなったり、この時点ではこれは分かってたっけ?、とか考えたり。単にこれはいつの話のシーンなのかしら?、とかいうのも。全8話は長いと感じたのもシーズン1同様。
 成りすましモノは好きな作品が多いが、特殊な状況での11年ぶりとは言え、高校生くらいからの11年ぶりで家族をだますのはちょっときびしい設定だと思った。実際ばれかけてはいたがもっと早くばれそう。名作「太陽がいっぱい」くらいの成りすますための努力のシーンとかあれば楽しめるのだが、誘拐犯の好みによりたまたま外見が似ていたことと同じタトゥーくらいでは弱すぎる。
 地道に捜査してきたジュリアンが証拠もなしに容疑者のところに乗り込んで話にしに行く(自白させるため?)ところは、白を切られて逃げられるからあかんで、と見ていたらやっぱりそうなった。それでドラマは盛り上がるのだが、ちょっと軽率すぎるし不自然な感じがした。
 すべてハッピーエンドでなく後味の悪さも残るところがリアルっぽくて良かった。冤罪にあった人物が釈放(?)されるシーンとか。
 イヴ・ストーン軍曹とその父エイドリアンの見た目の年齢差が小さくて違和感があった。イブ役のローラ・フレイザーは1975年7月生まれ、エイドリアン役のロジャー・アラムは1953年10月生まれで公開当時の2016年でそれぞれ41歳くらい、63歳くらい。実際普通にある親子の年齢差だが、ロジャーが若く見え、初めは夫婦役かと思った。もうちょっと分かりやすい見た目の年齢差の配役で良いのではと思った。
(8)個人的評価:★★★☆☆
(Amazonレビューは2021年2月現在、4.2個(レビュー数46))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。
(↓失踪者とその家族とか)
アリス・ウェブスター/2003年から行方不明になっている女性。当時高校生くらい。
サム・ウェブスター/アリスの父。イギリスからドイツに赴任している軍人。/デヴィッド・モリッシー(David Morrissey)。
ジェマ・ウェブスター/アリスの母。軍施設内の学校の教師。/キーリー・ホーズ(Keeley Hawes)。
マシュー・ウェブスター/アリスの弟。悪い仲間とつきあっている。/ジェイク・デイヴィス(Jake Davies)。
ソフィー・ジルー/2002年から行方不明になっている女性。当時高校生くらい。
レミー・ジルー/ソフィーの父。ソフィーを見つけてもらえず、妻は自殺したので担当だった刑事ジュリアンを恨んでいる。
レナ・ガーバー/2008年から行方不明になっている女性。
(↓警察関係者とその家族とか)
ジュリアン・バティスト/未解決となっている2002年のソフィー・ジルーの失踪事件当時担当していた元刑事の男性/チェッキー・カリョ(Tchéky Karyo)。
イヴ・ストーン/軍曹(2014年時点)の女性/ローラ・フレイザー(Laura Fraser)。
エイドリアン・ストーン/イヴの父。元准将、元大佐とか。/ロジャー・アラム(Roger Allam)(若い頃:Eulalie Trillet)。
ヨルン・レンハート/ドイツのエックハウゼン警察の男性警官/フロリアン・バートロメイ(Florian Bartholomäi)。
ダニエル・リード/ヘンリーの息子。軍人。父ヘンリーがソフィーとアリスの失踪事件に何らかの関係があるとしてダニエルをジュリアンが探している。/ダニエル・エズラ(Daniel Ezra)。
ヘンリー・リード/ダニエルの亡き父。死因は自殺として処理されている。/ブライアン・ボーヴェル(Brian Bovell)(若い頃:デンプシー・ボーヴェル(Dempsey Bovell))。
アダム・ゲトリック/軍人の男性/デレック・リデル(Derek Riddell)。
セリア・バティスト/ジュリアンの妻/アナスタシア・ヒル(Anastasia Hille)。
マーク・ウォルシュ/イギリスの連絡官の男性(2006年時点)。シーズン2では名前だけ出てくる。/ジェイソン・フレミング(Jason Flemyng)。
(↓その他)
クリスティアン・ヘルツ/精肉店経営者夫婦の夫/フィリップ・ペータース(Filip Peeters)。
ナディア・ヘルツ/精肉店経営者夫婦の妻/リア・ウィリアムス(Lia Williams)。
イルザ/ヘンリーが気に入っていた娼婦。
ミルザ・バルザーニ/イラク人の男性。

(シーズン1の記事 ⇒ 2021春 ドラマ評「ザ・ミッシング」(シーズン1:消えた少年) )

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以上、ドラマ「ザ・ミッシング」(シーズン2:囚われた少女)のレビューでした。