車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2021秋 褥瘡治療の入院から退院した

 先日、脊髄損傷に伴う褥瘡(床ずれ)治療の入院から退院しました。
 今回はわずか1か月弱での退院です。古い褥瘡は残っているのですが、前回入院時には一つ治してついでにそれも治してもらうため手術してもらったらうまいこといかず入院が長期化し、最後は完治を諦めて退院したので今回はそのままにしました。古い褥瘡は浸出液がだらだら出ているのですが、良くも悪くもならず安定しています。褥瘡治療および予防に重要なタンパク質を多くロストしているのとガーゼ交換が面倒なので治したいのですが現状維持で精いっぱいです。

退院する患者と見送る医師と看護師
 実は退院前日に新たに褥瘡が発覚して退院を延期したかったのですが、追い出されました。自力で治して、ダメだったらまたあらためて入院しなさい、とのことでした。前回、前々回の入院が長期化したこともあり、一度退院日を決めるとなかなか延長してくれないようです。保険制度の関係で経営的に長期化する患者は嫌われるのです。地域の大きな公立病院なのでベッドを空けておく必要もあるようです。そのおかげで自分もすぐ入院できたわけでもあり。
 新たな褥瘡はお尻の右側です。古い褥瘡が左側で今回の治療のメインの褥瘡がやや右寄りにあるのでそれをかばって大きく右向きに長時間寝ていたのでできたようです。右側をチェックする体勢をとると褥瘡がある左側に大きな圧力や張力がかかるし、ずっと問題なかったのでたまにしかチェックしないようになっていました。退院前日にズボンについた血で気づきました。
 おそらく遅かれ早かれ褥瘡の再発はまたあると思います。お尻の除圧とかこすったりしないことが最も大事ですが、今回の入院で栄養もかなり大事そうだと改めて感じました。入院食の1日のタンパク質の量を栄養士に尋ねると体重の1.5/1000倍(体重を1.5倍して㎏をgに代える)くらいとのことでした。普段はおそらくその半分も摂れていないです。褥瘡ができやすく治りにくい状態にあります。通常の食事だけでは十分なタンパク質、ビタミン、ミネラルが安定して摂りづらいので栄養補助食品とかも取り入れようと思います。

 復職は退院翌日からしました。今回が5回目の休職であり期間もいつも長いので(最長2年半弱)、会社のためにも自分のためにも退職しようと思って上司にも伝えていたのですが、なんやかんやあってまだ辞めないことになりました。いい歳してちょっと引き留められたら残るのかとダサいところもありますが、まあ、これも一つのあれだと思って留まることにしました。問題を先延ばしにして、体力的に退職時の諸般の手続き、作業が大変なことになりそうですが、もうしばらく今の会社にへばりついてみようと思います。

 (入院時の記事 → 2021秋 褥瘡で入院した - 車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生