車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2025夏 車椅子のパンク修理をした

 先日、車椅子のパンク修理をしました。いろいろ手こずりましたが、成功したっぽいのでもしあれでしたらご参考にしてください。
■パンクの原因
 先日、ごみ捨てのため外に出て部屋に戻り、数時間後に車椅子を漕ぐ感触がおかしいので調べると右のタイヤの空気が抜けていた。画鋲が刺さっていた。何かの拍子に誰かが落としたのか、意図的に捨てたのか、掲示物用に刺していたものが落ちたのか。屋内でも屋外でも危ないし、パンクは困るので、落ちた時を想定してもっと目立つようにしてくれたらみんなが幸せになれるのでは、と思った。画鋲メーカーとか偉い人には検討してもらいたい。
 < ↓ タイヤに刺さっていた画鋲の野郎 >
画鋲
 車椅子生活をするようになって2回目のタイヤのパンクである。前回はスペアのタイヤもなく、出勤前だったこともあり、自転車屋さんで直してもらった。今回は更新前の車椅子が自宅にあり、ホイールごと交換できたし、休日だったので自分でやってみることにした。実家で自転車がパンクしたときはお父ちゃんに直してもらっていて、実家を出てからはパンクの経験も上記の車椅子のパンク以外はなく、考えてみると自分でタイヤのパンク修理はしたことがないことに気づいた。今後もあり得るし、これも何かのあれだと思い、自分でやってみることにした。
 穴を調べると画鋲が刺さっていたところに直線状に1cmちょっと複数個並んでいた。
■パンク修理失敗その1 
 タイヤのパンク修理の経験はないが、ロホクッション(車椅子用のクッション)のパンク修理の経験はたくさんある。
 (その記事 ⇒ 2011初夏 ロホクッションのパンク修理 )
 この数年はなぜかパンクしない。ロホクッションの質が上がったのか、扱い方がよくなったのか。
 同じようにこのパッチを使ってみると空気漏れはおさまり喜んでいたが2日後くらいに空気が抜けた。出社中に圧力が下がっていることに気づき、冷や冷やしたが、抜け方がゆっくりで帰宅までもってくれたのでよかった。サイズが約24mm四方であり、今回の穴の領域には小さく、また、10年くらい前に買ったものだったからかもしれない。
 < ↓ パナレーサー イージーパッチ >
パナレーサー イージーパッチ
 < ↓ イージーパッチを貼ったところ。後に空気が漏れた。 >
イージーパッチをチューブに貼ったところ
■パンク修理失敗その2
 ロホクッションの修理のときにやっていたようにパッチを追加で貼ってみるとしばらくは大丈夫だったのだが、半日ほどで空気が抜けた。改めてこの商品のAmazonのレビューを見ると応急処置としては良いが、長くはもたない、という方も多かった。ロホクッションは圧力がおそらく低いので大丈夫なのだと思われる。
■パンク修理失敗その3
 多分、20年以上前に買った自転車用のパンク修理キットがあったので使ってみた。ゴムのりがなかったので100均の万能ボンドを使った。全然付かなかった。
■パンク修理失敗その4
 パッチが古いせいだと思い、10年くらい前に買ったものを使った。万能ボンドはそのままで。全然付かなかった。
■パンク修理失敗その5
 YOUTUBEとかで調べるとタイヤのパンク修理の糊はゴム糊を使わなければいけない、とのこと。チューブとパッチを溶かして一体化させる、とのこと。ゴム糊を買おうとAmazonで探すと安くて良さそうなパンク修理キットがあったので買おうと思ったら10年くらい前に買った履歴が表示されたので、部屋を探したら出てきた。未開封でゴム糊も使った感じ劣化してなさそうだったが、全然付かなかった。
■パンク修理失敗その6
 YOUTUBEとかでさらに調べるとゴム糊はほどよく乾燥させてからパッチを貼る、とのこと。取説にも書いてあるが、ユーザーとか自転車屋さんの情報の方がリアリティがある。そのとおりやってみるが全然付かず。
■パンク修理失敗その7
 ゴム糊とパッチが劣化しているせいかも思い、ネットで前回とは別の修理キットを発注した。あと、買い物のついでに100均コーナーに寄ると修理キットがあったので悩んだが思い切って試しに購入。ネットで調べるとこの商品で直せている記事とか結構あったし、ネット発注分の配達が遅れていることもあり、試してみた。今度は十分乾かしてから貼った。貼れている感覚は相変わらずないが、割と惜しいところまで行ってそう。穴の領域が広いので長方形の大きめのパッチを使っていたのだが、チューブの曲面で端が浮く。
 < ↓ 100均の自転車用パンク修理キット(グリーンオーナメント社) >
100均の自転車用
■パンク修理成功
 100均の修理キットにはこれまで試した円形のパッチより少し大きめの円形のパッチがあった。穴の領域も余裕は小さいながらカバーでき、チューブの曲面にもぎりぎりかからず貼れそうな(空気を抜いた状態で平面で貼れる)大きさであり、これを使うことにした。ネットで調べると万力で密着させるのがポイントという方もおられ、これも参考にした。万力はないので手持ちの100均のC型クランプといつか誰かの役に立つかもと捨てずに持っていたかまぼこの板を使って数時間密着させた。今回も貼れている感覚はなく、これでダメなら今回は穴の領域が広かったということで諦めて、古いチューブ(タイヤ交換時に業者さんからのアドバイスで残していた)を試そうかと思っていたが、うまいこといった。まだ一週間くらいだが。ちなみにフィルムを剥がそうとしたらパッチ自体が剥がれるのだが、ネットでいろいろ調べるとそのままでよい派も多そうだったのでそうした。
 < ↓ C型クランプでチューブとパッチを密着 >
C型クランプでチューブとパッチを密着
< ↓ うまいことパンク修理できたやつ >
チューブにパッチを貼ったところ

 今回も無知でダサい失敗を何度も繰り返したので成功したところだけスタイリッシュに書こうかと思ったのですが、たまには人の役に立ちなさい、とおっしょさんにも言われていたのでファンは減るかもしれないですが、書いてみました。
 昔なら諦めていたであろうこともネット情報で親切な人の知恵、経験を得てまんまと成功することができ、圧倒的感謝です。
 私の失敗の共有も誰かの役に立てれば幸いです。