僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「ザ・ミッシング」(シーズン1:消えた少年)の感想とかです。2014年に公開されたイギリスの作品です。
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )
(1)作品名:「ザ・ミッシング」 (原題:The Missing) (シーズン1:消えた少年)
(2)制作国:イギリス(BBC)
(3)公開年:2014年
(4)エピソード数、時間:8話、59分/話
(5)キャスト(出演者):ジェームズ・ネスビット、フランシス・オコナー、チェッキー・カリョ、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
2006年夏、イギリスの5歳の少年オリバー・ヒューズが父トニー、母エミリーとフランスを旅行中にシャロン・デュ・ポアとかいう田舎町で失踪する。パリから定年間際のレジェンド的存在の敏腕男性警部ジュリアン・バティストが来て捜査が始まる。
(7)感想
Amazon Primeで高評価が多いシーズン2が気になり、それほど評価が高くなく敬遠していた本作シーズン1も念のために観た。概ね楽しめた。序盤からドキドキする展開で楽しめ、なんで評価が高くないのだろうかと思ってたら途中でダレて全8話は少し長く感じてなんとなく納得した。失踪事件当初の2006年と2009年と現在の2009年が頻繁に行ったり来たりで大きく混乱するほど難しくはないが、観ていてちょっと疲れた。
以下、違和感があったところを三つ書いておく。ネタバレあり。
違和感その1:ホテル経営者夫婦の夫アランの弟が判事で後に町長となるジョルジュ・デロワの兄であるというのが意外な設定であり、それを伏せるためか夫婦との交流もなく夫婦の名字も出てこなかった。でもトニーらにすごく親身だったアランの妻シルヴィーが(捜査に関する権限を持っており、いろいろコネもある)義弟のジョルジュ・デロワへのなんらかの口利きなどしないのが不自然。いかにもドラマという設定・サプライズっぽい。
違和感その2:事件現場を明確に特定できず広い捜索範囲でカリド・ジアン刑事があるモノを拾い、それが初めから重要証拠品のように扱われていたがモヤモヤした。そのあるモノは、たまたまトニーが持ち主を特定できたが、通常できないと思う(ひょっとしたら稀少度が高いのかもしれないし、指紋とかDNAで分かるのかも知れないが)。さらにそのあるモノは注意しないと気づかない場所に落としていたので落とした日も特定できそうにないので持ち主が紛失した日を適当に言えば良いし。そこにいた理由は作る必要はあるが。でも、そもそもどこかで失くして拾った誰かがネコババしたので分からないとか言えば良いし。その辺のモヤモヤを吹き飛ばすのが犯人がすっとぼけずに自供するという設定なのであろう。エミリーがアランに失うものがないから話せと言い、シルヴィーにばれるのは嫌だろうからどうするのだろうかと思ったが素直に自供した。アランは自供した後にシルヴィーには内緒にしてくれとか言うが、その浅はかさも含めて悲しくてうまい設定なのだろう。でもそれらは結果論だし。
違和感その3:ジョルジュがアランに対しオリバーの遺体を一旦、留守中の元愛人の家に運ぶように指示したため話が膨らんでいき面白い展開になったが、普通に考えたらもっとシンプルに遺棄したほうがばれるリスクがはるかに低そう。優秀であろうジョルジュにしては不自然な展開。
(8)個人的評価:★★★☆☆
(Amazonレビューは2021年4月現在、★3.1個(レビュー数31))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。
(↓失踪したオリバーと家族とか)
●オリバー・ヒューズ/フランス旅行中に行方不明になったイギリスの少年/オリバー・ハント(Oliver Hunt)。
●トニー・ヒューズ/オリバーの父/ジェームズ・ネスビット(James Nesbitt)。
●エミリー・ヒューズ/オリバーの母/フランシス・オコナー(Frances O'Connor)。
●ロバート/エミリーの実父/クライヴ・フランシス(Clive Francis)。
●ペニー/エミリーの実母/ダイアナ・ケント(Diana Kent)。
(↓警察関係者とその家族とか)
●ジュリアン・バティスト/退職間際の男性警部でレジェンド的存在(2006年時点)。パリから捜査の指揮をとりに来た。/チェッキー・カリョ(Tchéky Karyo)。
●カリド・ジアン/男性刑事(2006年時点)/サイード・タグマウイ(Saïd Taghmaoui)。
●ローレンス・ルロー/女性巡査(2006年時点)/エミリー・ドゥケンヌ(Émilie Dequenne)。
●マーク・ウォルシュ/イギリスの連絡官の男性(2006年時点)/ジェイソン・フレミング(Jason Flemyng)。
●アントワーヌ・アーネット/潜入捜査をしている男性刑事。
●セリア・バティスト/ジュリアンの妻/アナスタシア・ヒル(Anastasia Hille)。
●ジェームズ・ウォルシュ/マークの息子。オリバーと同い年。/マコーレー・キーパー(Macauley Keeper)。
(↓その他)
●シルヴィー/事件当時ヒューズ一家が宿泊したホテルの経営者夫婦の妻/Astrid Whettnall。
●アラン/シルヴィーの夫/ジーン・フランソワ・ウルフ(Jean-François Wolff)。
●マリク・スーリ/ジャーナリストの男性/Arsher Ali。
●ヴィンセント・ボーグ/容疑者の男性。前科ありで事件当日、事件発生場所のプールにいたところを見られていた。/Titus De Voogdt。
●ジョルジュ・デロワ/2006年時点は判事、2014年時点で町長の男性/エリック・ゴドン(Eric Godon)。
●グレッグ・ハルパーン/トニーにかつて暴行された男性。
●イアン・ギャレット/建設会社経営者の男性。オリバーを探すトニーの支援をする。/ケン・ストット(Ken Stott)。
●メアリー・ギャレット/イアンの妻/ダイアナ・クイック(Diana Quick)。
●リニ/アントワーヌと交際していたルーマニア人の女性(?)/アナマリア・マリンカ(Anamaria Marinca)。
●レオン/リニの兄(の仲間)(?)。
●カール・ジーク/掃除業者、後にバー経営者の男性。/ヨハン・レイセン(Johan Leysen)。
●マーティン/リニの兄の仲間の男性(?)/Dragos Bucur。
●ケイズ・デ・シテ/ルーマニア人の男性。
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以上、ドラマ「ザ・ミッシング」(シーズン1:消えた少年)のレビューでした。