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2021早春 ドラマ評「荒涼館」(2005年BBC版)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「荒涼館」の感想とかです。2005年公開のイギリスの作品です。

ドラマ「荒涼館」の紹介画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

(1)作品名:荒涼館 (原題:Bleak House)
(2)制作国:イギリス(BBC)
(3)公開年:2005年
(4)エピソード数、時間:8話、52分/話
(5)キャスト(出演者):アンナ・マックスウェル・マーティン、ジリアン・アンダーソン、チャールズ・ダンス、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
 原作はチャールズ・ディケンズの1852年から1853年に発表された小説。当時のイギリスを舞台とした遺産相続問題を軸とした作品。何度も舞台化、映画化、ドラマ化されているが、本作は2005年にイギリスの放送局BBCで放映されたもの。
 長期化、泥沼化したジャーンディス家の遺産相続訴訟に関する一つの書類を見てデッドロック卿夫人は失神し、その後、その書類を書いた人物を探す。
(7)感想
 先日観た原作が同じくディケンズの「大いなる遺産」が良かったので観た。話が理解できず中盤で解説サイトを読んでそこまでの大まかな流れを一度整理したが残りは楽しんで観られた。2005年の作品だが時代劇ということもあり古さは感じなかった。当時のイギリスの階級社会の気持ち悪さとか人間の強欲さとか優しさとかが味わえた。
( 「大いなる遺産」の記事 ⇒ 2021初春 ドラマ評「大いなる遺産」(2011年BBC版) )


 以下、部分的なネタバレになるかも。


 登場人物が多く、話がややこしいが終盤に近づきそれらがつながっていく展開を楽しめた。
 でもよく分からないところも残った。
 ジャーンディス対ジャーンディスの裁判とデッドロック家の関係はよく分からなかった。デッドロック家の顧問弁護士のタルキングホーンがこの裁判にどう絡んでいるのかも。
 デッドロック卿夫人が書類を見て失神した理由は解説サイトを見るまで分からなかった。分かって当然という演出なのか視聴者への謎かけなのかも分からずモヤモヤしながら観た。ただでさえややこしいので前者なら不親切すぎる。小説ではどうなんだろうか。
 スキムポールが甘やかされている理由もよく分からなかった。何か人をひきつけたり役に立つエピソードもないし。本人のためにもならないし。
(8)個人的評価:★★★★☆
(Amazonレビューは2021年2月現在、4個(レビュー数6))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。よく分からんところあり。
エスター・サマソン/孤児でおばバーバリに育てられた女性。バーバリの死後、エイダ・クレアの話し相手としてジョン・ジャーンディスに呼ばれ荒涼館で暮らす。/アンナ・マックスウェル・マーティン(Anna Maxwell Martin)。
レスター・デッドロック/デッドロック卿。デッドロック卿夫人の夫(当たり前の説明だがそのくらいの役)。タルキングホーンを顧問弁護士としている。/ティモシー・ウェスト(Timothy West)。
デッドロック卿夫人/ジャーンディス対ジャーンディスの裁判のある書類を見て失神する女性。その書類を書いた人物を探す。/ジリアン・アンダーソン(Gillian Anderson)。
ジョン・ジャーンディス/荒涼館の主人の男性。エイダ・クレアとリチャード・カーストンの後見人。ジャーンディス対ジャーンディスの裁判で精神を病み自殺したトム・ジャーンディスの兄の孫、すなわちトムの姪孫(てっそん)。/デニス・ローソン(Denis Lawson)。
エイダ・クレア/ジョン・ジャーンディスの被後見人の一人の少女/キャリー・マリガン(Carey Mulligan)。
リチャード・カーストン(リック)/ジョン・ジャーンディスの被後見人の一人の少年/パトリック・ケネディ(Patrick Kennedy)。
スキムポール/ジョン・ジャーンディスやリチャードに寄生している男性。医師をしていたが、自らを精神的に子供と言い、働いたりしない。/ナサニエル・パーカー(Nathaniel Parker)。
ジェリビー夫人/(関係性がよく分からんが)エスターらがジョン・ジャーンディスに呼ばれて初めて荒涼館に向かう途中に寄った。アフリカでの教育とかをやりたいらしい。/リザ・ターバック(Liza Tarbuck)。
キャディ・ジェリビー/ジェリビー夫人の娘。母親に筆記係をやらされている。/ナタリー・プレス(Natalie Press)。

Natalie Pressの画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

タルキングホーン/デッドロック家の顧問弁護士の男性/チャールズ・ダンス(Charles Dance)。

Charles Danceの画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

クルック/廃品問屋で下宿も営む男性。酒飲み。/ジョニー・ヴェガス(Johnny Vegas)。
ジョー/路上の清掃人をしている孤児。物乞いもしている。ネーモーがときどきお金をくれたり優しく接している。/ハリー・イーデン(Harry Eden)。

Harry Edenの画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

アラン・ウッドコート/外科医の男性。貧しい人達を無料で診ることが多く生活は苦しい。/リチャード・ハリントン(Richard Harrington)。
バケット/警部の男性/アラン・アームストロング(Alun Armstrong)。

Alun Armstrong
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

 ●トム・ジャーンディス/遺産相続の訴訟の泥沼化で精神を病み自殺した。ジョン・ジャーンディスの大叔父(祖父母の弟)。
ネーモー/クルックの下宿の住人の男性。代書人。スナグズビーから代書の仕事を斡旋してもらっている。お金に困り家賃を滞納しているが、孤児のジョーにお金をあげたりする。/ジョン・リンチ(John Lynch)。
ガッピ―/ケンジ・アンド・カーボイ法律事務所の弁護士見習いの男性。エスターに求婚する。/バーン・ゴーマン(Burn Gorman)。
ケンジ/弁護士の男性/アリステア・マクゴーワン(Alistair McGowan)。
ローザ/ラウンスウェル夫人の侍女。後にデッドロック卿夫人が見染めて自分の侍女にする。/エマ・ウィリアムズ(Emma Williams)。

Emma Williamsの画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

オルタンス・ジャブレ/デッドロック家の侍女。デッドロック卿夫人がローザを連れて来て解雇される。/リロ・バウアー(Lilo Baur)。
プリンス・ターヴィードロップ/キャディの夫となる。ダンスの講師。/ブライアン・ディック(Bryan Dick)。
ボイソーン/デッドロック家の隣人の男性。デッドロック家と敵対している。/ウォーレン・クラーク(Warren Clarke)。
クラム/タルキングホーンの秘書の男性/トム・ジョージソン(Tom Georgeson)。
グリドリー/タルキングホーンへの侮辱で訴えられる男性/トニー・ヘイガース(Tony Haygarth)。
バジャー/医師の男性。リチャードに医学を教える。/リチャード・グリフィス(Richard Griffiths)。
スナグズビー/代書の仕事を斡旋している男性/ショーン・マッギンレイ(Sean McGinley)。
バーバリ/エスターの養母/ケリー・ハンター(Kelly Hunter)。
チャーリー/執行官の長女の少女。執行官が亡くなり、母親もおらず洗濯人(?)をして弟、妹を養っていたところをジョン・ジャーンディスが荒涼館へ呼びエスターの侍女として預かる。/ケイティ・アンジェロウ(Katie Angelou)。
ホードン/大尉。デッドロック卿夫人と手紙のやりとりをしていた。
フライト/クルックの下宿に住む女性。元相続候補者(?)。たくさんの鳥を飼っている。/ポーリン・コリンズ(Pauline Collins)。
ジョージ/(元?)軍曹。スモールウィードに借金がある。ホードン大尉を敬う。/ヒューゴ・スピアー(Hugo Speer)。
スモールウィード/高利貸しの男。脚が不自由で歩けない模様で担架で担がれて移動する。/フィル・デイヴィス(Phil Davis)。
ジューディ/スモールウィードの世話係(?)の女性/ルイーズ・ブリーリー(Louise Brealey)。
ヴォールズ/スキムポールがリチャードに紹介した弁護士の男性/ダーモット・クロウリー(Dermot Crowley)。

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  以上、ドラマ「荒涼館」のレビューでした。