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2021春 ドラマ評「新米刑事モース -オックスフォード事件簿-」(シーズン1)

僭越ながらAmazon Prime Videoで観た連続ドラマ「新米刑事モース -オックスフォード事件簿-」(シーズン1)の感想とかです。イギリスの作品で2012年~2014年公開分です。 

ドラマ「新米刑事モース -オックスフォード事件簿-」(シーズン1)の紹介画像
(画像引用元:Amzon Prime Videoサイト )

(1)作品名:新米刑事モース -オックスフォード事件簿- (原題:Endeavour) (シーズン1)
(2)制作国:イギリス(ITV)
(3)公開年:2012年~2014年
(4)エピソード数、時間:9話、88分~92分/話
(5)キャスト(出演者):ショーン・エヴァンス、ロジャー・アラム、アントン・レッサー、他
(6)作品概略、あらすじ(序盤のみ)
1960年代のイギリスのオックスフォード市警察のモース巡査が豊富な知識と鋭い観察力と人並み外れた推理力で事件を解決しまくる話。一話で一事件を完結する。本家のパイロット版(2012年)、シリーズ1(2013年、全4話)、シリーズ2(2014年、全4話)をAmazon Primeのシーズン1(全9話)としている。
(7)感想
 アマゾンで評価数が多く、高評価が多かったので観た。いかにも推理モノっぽく一話ずつ評価すると萎えるところもあったが、魅力のある登場人物も多く、シーズン全体で観ると続きの第10話以降(オリジナルのシーズン3以降)が気になる展開だった。
 サーズデー警部補とモース巡査の関係が良かった。サーズデーがモースの味方をしたり、言動を注意したり。仲は良いのにモースは常に敬語だし、サーズデーは名字の「モース」で呼ぶのも普通なのかもしれないけど新鮮だった。そう言えば、原題の「Endeavour」はモースのファーストネームのはずだが一度も確認できなかった。字幕で使われなかっただけとか自分が見落としただけなのだろうが。
 サーズデーが容疑者とかにおそらく暴力をふるっているであろう場面が完全に省略されるところがコメディタッチングで面白かった。
 サーズデーが毎日、当たり前のように部下に車で迎えに来させるのも昔のおおらかな時代という感じがして良かった。ひょっとしたら今でもそうなのかもしれないが。

 以下、否定的な感想とネタバレあり。

 メインの推理についてはちょっと萎えるところが多かった。犯人や被害者が謎の数字とか文字を残していてそれをモースが解読するっていういかにもなパターンが多くて。
 モースの推理が強引なところも目立った。それならつじつまが合うが、それが唯一ではないっていう段階で十分に裏も取らずに容疑者に問い詰めたり、いろんな人を動かしたり。
 毎回、最後にモースが推理をまとめてくれて親切だった。旺文社の参考書のように。でもそれまでの話がよく理解できてなくて十分に楽しめないことが多かった。

 以下、各回ごとの感想とか。

 第1話は犯人を捜す際の聞き込みで「パズルが苦手」とかいうセリフに違和感あり。普通は出てこないセリフでドラマならでは。「スポーツが苦手」とか「計算が苦手」とかなら分かるが。自分がパズルが苦手かも分からない。作家が話の進行上、入れたのが丸出しで萎える。
 第2話の被害者が万一に備えた周期表の暗号はたまたまモースが気づいたが普通はもっと分かりやすく残すのでは。
 第3話は愉快犯という設定だからミステリーとしてはやり放題なのが萎える。犯人がメッセージを残して、それを並べ替えたら別の文章になるとか。実際に愉快犯はまれにいるのだろうがフィクションドラマとかでやられると余程面白くないと萎える。
 第4話のミサイル工場の事件は最後のモースの推理が鋭すぎる。想像がたまたま当たったという感じ。容疑者にそれをぶつける前にもっと裏を取るべきでは。証拠品のハッタリの成功ももたまたまという感じ。
 第5話は特に違和感ないが、よく理解できず。碍子(配電材料の絶縁物)をヒントとして絡ませるのはちょい強引では。
 第6話は故人の残したメモの言葉遊びとかで萎える。FRIDAYがフリーダとか。金庫の暗証番号の推理とか。
 第7話は紋章のこの絵はあれを示しているとかで萎える。登場人物が多く、最後の推理の説明にもついていけなかった。
 第8話は良かった。チョークの跡がくっきり過ぎたけど。また数字と古典遊びになりそうで冷や冷やした。
 第9話はAPADとかいう文字列で萎えかけたけど全体の展開は面白かった。
(8)個人的評価:★★★☆☆
(Amazonレビューは2021年3月現在、4.2個(レビュー数71))
(9)登場人物/役柄/役者
主要な登場人物を役名/役柄/役者の順でネタバレをなるべく避けてメモしておく。
(↓刑事とか)
モース/オックスフォード市警の巡査の男性。主人公。活躍しまくる。署内にモースを疎ましく思う者もいる。/ショーン・エヴァンス(Shaun Evans)。
フレッド・サーズデイ/警部補。モースの上司。モースの能力を大きく買い、味方したり未熟なところを指導したり。/ロジャー・アラム(Roger Allam)。
ストレンジ/警官の男性/ショーン・リグビー(Sean Rigby)。
デブリン/警察医の男性/ジェームズ・ブラッドショウ(James Bradshaw)。
クリスプ/警視正の男性。フレッドの上司。第1話のみ出演。/テレンス・ハーベイ(Terence Harvey)。
レジナルド・ブライト/警視正の男性。フレッドの上司。第2話から登場。/アントン・レッサー(Anton Lesser)。
ピーター・ジェイクス/巡査部長の男性。モースにマウントしたり。/ジャック・ラスキー(Jack Laskey)。
ロット/巡査部長の男性。
ディア/次長の男性。ブライトの上司。第9話から登場。
チャード/警部補の男性。
スタンディッシュ/本部長の男性。
チャーチ/州警察の警部補の男性。フレッドと親しそう。
(↓フレッド・サーズデイ警部補の家族、モース巡査の家族)
ジョアン・サーズデイ/フレッドの娘/サラ・ビッカース(Sara Vickers)。
サム・サーズデイ/フレッドの息子/ジャック・バノン(Jack Bannon)。
フレッドの妻/フレッドの妻。本ドラマでは見落としたかもしてないが、原作の役名はウィニフレッド・サーズデイらしい。/キャロライン・オニール(Caroline O'Neill)。
モース巡査の父/病気を患っている。本ドラマでは見落としたかもしてないが、原作の役名はシリル・モースらしい。
ジョイス/モース巡査の妹(本ドラマでは続柄を確認できなかったが)。
グウェン・モース/モース巡査の継母(本ドラマでは続柄を確認できなかったが)。
ヒックス/モースの巡査の隣人の女性。看護師で交代勤務をしている。/シュヴォーン・マークス(Shvorne Marks)。
(↓その他)
ドロシア・フラジル/新聞社の女性/アビゲイル・ソウ(Abigail Thaw)。 

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 以上、「新米刑事モース -オックスフォード事件簿-」(シーズン1)のレビューでした。