車椅子ユーザージョナサソのおまけの人生

脊髄損傷を負い車椅子利用者になった男やもめの一人暮らしとか

2013春 第71期名人戦七番勝負第1局 森内俊之名人vs羽生善治三冠

 4/9(火)、4/10(水)名人戦。今年もやってきた名人戦。やっと本気モードの森内名人の将棋が堪能できる。最も権威があり、かつ、二日制で持ち時間が9時間と最も長いのが名人戦である。

 挑戦者は今年も羽生三冠。振り駒の結果、今年の第1局は羽生三冠の先手番。将棋は先手番の勝率がやや高いといわれているが、この二人の組み合わせでは特に先手番の勝率が高い(7割くらい?)。

 注目の戦型は羽生三冠が相掛かりを選択。最近、指されることは少ないが羽生三冠が先手番で得意にしている戦型。角交換になり、お互い持ち駒に角を持ち合い指し手が制限される中、羽生三冠が自玉を固め素人目には有利に見えるところで森内名人の封じ手で初日終了。二日目に森内名人の封じ手が開封され、なんやかんやあって森内名人の勝利。

 解説陣の形勢判断も先後触れる中、森内名人は最善手を指し続け、羽生三冠の攻めをギリギリ見極めながら確実に一手勝ちの局面を確実に終盤まで進めて勝った。渡辺竜王も言っていたが、将棋はお互い順番に一手ずつ指すので、プロ的には一手差は大差。しかし、羽生三冠相手に序盤、中盤でごく僅かながらも有利な状況に持って行き、手が広く難しい終盤で一手差を確実に読みきり、正確に指し続けるのは流石である。飯島栄治七段流に言えば、サスガッス。

< ↓ 投了図 後手7五歩まで >
将棋第71期名人戦七番勝負第1局の投了図

 第2局は4/23、24。名人戦の初戦後手盤でブレークしたことは非常に大きい。森内名人は得意の先手番を3局キープすれば防衛だが、相手は羽生三冠で簡単ではない。勝負の流れもある。ここは一気に四連勝してほしい。

 この緊張感を自分のことのように感じ、しばらく生きていけそうだ。